投手が肩を冷やすといけない本質的な理由

投手の肩を冷やしてはいけない

よく「野球肩革命所」をご覧になって頂いている方にとっては旧知の事実だと思いますが、「肩」は冷やしてはいけません。

最年長勝利投手記録をもつ「山本昌」投手は、現役時代に「アイシング」は一切しなかったそうです。

また「中継ぎ」の投手は同じような考え方を持つ人が大半のようです。

彼らが「アイシング」をやらない理由は、

アイシングをすると次の日に肩が重く感じて投げられなくなるから

だそうです。

この事実を考えると、「アイシング」が果たそうとしている目的と矛盾していることに気づくと思います。

投手は、投球後に「肩関節」や「肘関節」がやや「炎症」状態になります。

その「炎症」を冷やすことで抑制し、「筋肉」の「回復」を促すという目的で行われているのが「アイシング」です。

「アイシング」の理論としては、

直接患部を冷やすことで「毛細血管」を冷やし、収縮させることで「血流」を抑制し、「アイシング」を止めた瞬間に「毛細血管」へ急激に「血液」を流すことで、疑似的にポンプのような働きをつくり、疲労物質などを流してしまうという仕組み

を提唱しています(『アイシング不要論~アイシングをした末路と野球肩への効果』)。

この仕組み自体にも無理があるのですが、ここでは別のあることを考えてみてください。

それは、

なぜ炎症が起きるのか

ということについてです。

人間の身体というのは、非常に効率的にできています。

痛みであれ何であれ、起きることには意味があります。

>次のページ:肩の炎症の役割について

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