野球肩を他の故障と同様に考えていると危険

野球肩を他の故障と同様に考えていると危険

野球肩は野球選手にとって致命的な故障になります。

野球肩が危険だ・・・と皆が知っているにも関わらず、その事実に目を向けるのは実際に野球肩になってからの選手ばかりです。

そして必ず全員が

何故もっと早くに対策を考えていなかったのだ・・・

と頭を抱えてしまいます。

そしてもう一つ気づくことがあります。

それは

野球肩をきっかけに身体のことを勉強すると故障の予防にもつながるだけでなくパフォーマンスが高まるトレーニング方法を発見することができる

ということです。

常日頃、「野球肩革命所」では野球肩を発症する前に肩関節について適切な知識を持ちましょうとお伝えしています。

ぜひこの機会に、重複してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、野球肩について、また発症部位である肩関節について学んでおきましょう。

必ず故障の予防だけでなくパフォーマンスの向上にもつながってきます。

野球肩を本気で防ぎたいなら肩関節について学ぼう

まずは大きなくくりとして「関節」について簡単に学んでみましょう。

関節とは「骨」と「骨」の連結部分のことを指して言います。

人間の体には、この連結部分が約230箇所ほどあると言われています。

厳密には分類の方法によって差異があるため、約230箇所と表現しておきます。

これらの関節には、一つ一つ名前が付いているのですが、「蝶番(ちょうばん)関節」と「螺旋(らせん)関節」が多くの割合を占めています。

そんな中で「肩関節」には、「球関節」と呼ばれ人体に唯一の特性を有している「関節」です。

つまり、肩関節は関節の中でも特異的な関節で、この関節の「障害」は、他の関節と同じ解釈をしてしまっては不自然であることは理解できると思います(『【野球肩の対策】障害って何か知ってますか? ~野球選手の故障の9割は障害~』)。

また肩関節は、可動性が非常に高い関節です。

「多軸関節」と呼ばれ、可動する「軸」を多く有した形状をしています。

肩関節にやや似た唯一の関節は、「股関節」です。

股関節は「臼状(うすじょう)関節」と呼ばれ、臼の中に対となる骨がはまっているような形状をしています。

肩関節と股関節は似た形状をしているものの、肩関節は「軟部組織依存型」であるのに対して股関節は「骨依存型」の関節です。

この依存型の特徴が何を意味しているかというと、それぞれの安定性に関わってきます。

想像はつきやすいと思いますが、「骨依存型」の股関節の方が安定しています。

肩関節は「靭帯」などの軟部組織に依存し安定性を保とうとするため、他の関節に比べると不安定になっています。

しかし、この「不安定さ」こそが「投球」という間接的には複雑な動作を完成させています。

ただし、その複雑な動作を実現すると同時に、故障しやすくなり、一度疲労や故障をすると回復しにくい関節という特徴を併せ持っています。

そのため、野球肩を一度引き起こしてしまうと、完治は難しく、パフォーマンスも大きく低下してしまう原因となっています。

どうでしょうか。

本日の記事は少し難しかったでしょうか。

何となくは肩関節が如何に野球選手に必要不可欠でありながらも、故障や怪我を引き起こしやすい関節であるかは理解できたと思います。

とは言え、新しい単語が多かったと思いますので何度か読み返して最低限の知識を確保しておきましょう。

ここに記した内容を理解しておくと、その他の「野球肩革命所」の記事も理解しやすくなります。


現状の野球界では、ここに記した内容のような人間の「身体」、野球界では考えられない「常識」に関する知識を勉強できる場所がありません。

そこで「野球肩革命所」では「野球肩革命チームトレーナープロジェクト」を立ち上げることにしました。

「野球肩革命チームトレーナーPJ」では、社会人野球まで経験した「柔道整復師」の資格も持つトレーナーが、「出張治療」として身体の改善を行いながら、「怪我」・「故障」のリスクを下げる身体作り、さらには技術が向上する身体の使い方の指導までを「チーム単位」にて行っています。

一人では高額な「トレーナー」を雇うことが困難でも、「チーム単位」で行えば一人当たりは低料金で取り入れることができます。

本気でプロを目指し、本気でサポートしていきたいと考えるのであれば、早くからやればやるほど効果的です。

これからの野球選手は、身体の知識を持って、「疲労の回復」と「故障しない身体創り」を行えば自然と上達していきます。

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