野球肩まとめ2

野球肩を本気で防ぎたいなら上半身を見ていては意味がない

野球肩とは正確に言えば症状の名前ではありません。

野球選手特有の肩関節への痛みの総称として野球肩と呼ばれているに過ぎません。

そのため野球肩が発症したのなら、野球肩を防ぎたいなら「肩関節」のケアが重要だと考えたくなるものです。

完全に間違いなわけではありませんが、「肩関節」ばかり見ていては治すことも防ぐこともできません。

むしろ「肩関節」への意識をなくすぐらいの感覚をもったほうが良いかもしれません。

人間の身体は何らかの「動作」をする際には、各部の連動によって一つの「動作」を実現しています。

その際に障害(しょうがい)という故障が発生するのは、決まって自由度の高い部分に現れます。

それは自由度が高い分、負荷がかかりやすく、疲労が蓄積しやすいためです。

その最たるものが野球選手にとっての肩関節、つまりや野球肩です。

あくまで野球肩は、その選手の身体の使い方の不備が肩関節に痛みとなって表れているものだと理解しましょう。

野球肩を本気で防ぎたいなら上半身を見ていては意味がない

野球肩とは肩関節の障害のことです ~野球選手の故障の9割は障害

野球肩を勉強する前に、「障害(しょうがい)」という言葉を勉強しましょう。

野球選手の故障の9割は「障害」が原因になっています。

障害とは、

異常な程の反復動作や使い方の間違った状態を継続していることによって発生する怪我のこと

を言います。

まさしく野球肩がその典型でしょう。

身体のどこかに疲労が蓄積され、どこかの機能が正常に動かないことで、どこかの部分に炎症を発生させます。

障害の難しいところは、

痛みが発生している部分が痛みを発生させている原因とは限らない

ことです。

あくまで他の部分が正常に機能しないことで、「痛み」となって表れているだけで、「痛み」の部分に負荷をかけた原因は他にあることの方が多いということです。

まさしく「野球肩」も「肩関節」に痛みがでているからといって「肩関節」に原因を求めても答えはありません。

「肩関節」周りの筋肉、上半身全体の筋肉、むしろ下半身の筋肉に原因を求めていかなければ根本的な解決には至りません。

野球肩とは肩関節の障害のことです ~野球選手の故障の9割は障害

9割の投手が野球肩予備軍の選手だって知ってた?

野球選手の9割は野球肩予備軍です。

このことを前提に物事を考えましょう。

どの選手も何の対策もなしに野球を続けていれば必ず野球肩になります。

まして現状で行われている対策にも意味がないと思いましょう。

なぜなら、野球選手自身が野球肩のことを理解していません。

むしろ野球選手の大半は自分の身体のことを理解していません。

その上で語られている野球肩の対策などに何ら意味はないと思って間違いありません。

9割の投手が野球肩予備軍の選手だって知ってた?

野球肩を未然に防ぐための簡単なチェック方法

野球肩は全ての野球選手に訪れる可能性がある障害(しょうがい)です。

そのため定期的に自分の身体をチェックしておく必要があります。

信頼のおける治療家と巡り合えればいいのですが、簡単には出会えないでしょう。

信頼のおける治療家としては、

自身で140km/h以上の球速を投げた経験があり、職業野球として野球に文字通り人生をかけたことがあり、その上で人間の身体への知識を有していること

が定義です。

そんな人が周囲にいない場合は自分でチェックできるぐらいの知識はもっておきましょう。

野球肩を未然に防ぐための簡単なチェック方法

肩がひっかかる・ぬけるという違和感は野球肩のはじまり

「痛み」が出てからが野球肩だと思うのはやめましょう。

「肩関節」の「痛み」となるところまで続けると、完治の見込みがなくなるか、治ったしても当分野球ができない身体になります。

あなたが感じた違和感は正しく、「ひっかかる」、「ぬける」という感覚がでたら何らかの手をうつ必要があります。

寝ていれば治るなんてことはありません。

本当に寝ていて治るのであれば、違和感がでてくるまでになりません。

野球肩を他の故障や病気と一緒に考えないようにしてください。

肩がひっかかる・ぬけるという違和感は野球肩のはじまり

アイシングは野球肩の予防・対策にはなりません

アイシングが野球肩の予防や対策になっていると思っている人はすぐに考え方を改めましょう。

もはや世界レベルのスポーツの世界ではアイシングの有効性に対しては批判的な方向に向かっています。

そういった世界レベルのスポーツ界からの情報が遮断されてしまっている野球界の問題は重大なことですが、本題から外れるのでそれはまた別の機会に。

アイシングは、その瞬間の痛みなどを取り除いているだけで何ら解決にはなっていません。

精神安定上で必要な選手は続けてもいいかもしれませんが、疲労回復の妨げにもなっているという事実は忘れないようにしてください。

アイシングは野球肩の予防・対策にはなりません

野球肩になる可能性があるからこそ投手が投手であり続ける。

少し野球肩のマイナスの面ばかりの記事になっているので閑話休題。

野球選手は、見方によっては野球肩になる可能性があるからこそ野球選手であるともいえます。

先ほども触れましたが、肩関節という関節は身体の中でかなり自由度の高い関節です。

多軸関節といってあらゆる角度に調整してくれる関節です。

その肩関節の恩恵があって、野球選手は考えられないようなスピードのボールを投球することができています。

しかし自由度が高い反面、負荷がかかりやすいため野球肩といった重大な故障につながりやすい性質を持っています。

つまり、

肩関節の特性をいかしきれば野球選手として大成し、浪費ばかりしていれば野球肩になって野球人生を終えることになる

ということです。

まさしく私の人生は後者だったわけですが、適切な知識をもって肩関節と向き合えば、高いパフォーマンスとして返してくれる優秀なパートーナーです。

肩関節を生かすも殺すもあなた次第だと理解しましょう。

野球肩になる可能性があるからこそ投手が投手であり続ける。

野球肩に苦しんだプロ野球選手たちのハナシ

野球肩に苦しむのは何も一般人だけではありません。

むしろプロ野球選手の場合、故障してしまってからは檜舞台から突然消えてしまうため、いつしか引退を迎えてしまって故障後の情報は出てきにくくなっています。

各選手たちがどのような形で野球肩と向き合っているのか参考にしてみてください。

プロ野球選手の野球肩を徹底分析 ~今中慎二投手のケース~

プロ野球選手の野球肩を徹底分析 ~由規投手のケース~

プロ野球選手の野球肩を徹底分析 ~伊藤智仁投手のケース~

野球肩は親が防ぐ!野球選手の親なら知っておきたい肩関節の特徴

野球肩を選手だけで防ぐのは不可能と言ってもいいでしょう。

選手は自分の技術力を高めることに一生懸命になってしまうため、必ず視野が狭くなりすぎることがあります。

そんな時には必ず周囲の人間のサポートが重要になってきます。

監督やコーチが目をかけてやることが最も重要ではあるものの、多数の選手を見ているうえ、チームのバランスもとらなければならないため、一人の選手にかけられる時間はどうしても限定されます。

つまり、親が可能な限り見守ってあげる必要性がでてきます。

選手だけでなく、その親御さんも野球肩に対する適切な知識を持っておきましょう。

野球関係者といっても人間の身体の構造には素人な人ばかりなので、それっぽいことを言っていても信用してはいけません。

野球肩は親が防ぐ!野球選手の親なら知っておきたい肩関節の特徴

お父さん・お母さんにしか子どもの肩は守れない ~野球肩の原因を知る~

野球肩をホームケアで未然に防ぐ方法

野球肩を防ぐためにはケアが必要不可欠です。

そんなケア方法として簡単な方法をお伝えします。

自宅でできるので今すぐ取り入れてください。

野球肩をホームケアで未然に防ぐ方法

お父さん・お母さんにもできる野球肩を防ぐマッサージ方法【図解付き】

野球肩は親子で防ぎましょう。

親子でできる野球肩を防ぐためのマッサージ方法を紹介します。

マッサージを通して親子のコミュニケーションにもつながるためおススメです。

お父さん・お母さんにもできる野球肩を防ぐマッサージ方法【図解付き】

お父さん・お母さんが子どもの野球肩を防ぐケア方法~上腕三頭筋編

親子でできる野球肩を防ぐためのケア方法の続編です。

もうここまで読んで頂いた方ならご理解いただけるとは思いますが、上腕三頭筋などの周囲の筋肉を緩めることも重要です。

ぜひ今すぐにでも行うようにしましょう。

お父さん・お母さんが子どもの野球肩を防ぐケア方法~上腕三頭筋編

野球肩で悩まされる人が一人でも多く減ることを祈って

野球肩革命所がリリースされて1年以上が経過しました。

所長である私自身が甲子園~社会人野球に至るまで野球界に携わり、最後の数年間は野球肩と野球肘に悩まされました。

その後、治療家として7万人以上の施術に携わってきた中で、野球肩に悩まされて野球人生を終えてしまう野球選手が一人でも多く減らせるようにと情報発信してきました(『野球肩革命所とは』)。

野球肩だけでなく、野球人に足りない身体の知識の部分を補えるようにと記してきたのですがいかがだったでしょうか。

少し小難しくなってしまった部分もあると思いますが、皆さまの助けになっていることを祈っております。

野球肩を本気で治したい・・・それが野球肩革命所®


現状の野球界では、ここに記した内容のような人間の「身体」、野球界では考えられない「常識」に関する知識を勉強できる場所がありません。

そこで「野球肩革命所」では「野球肩革命チームトレーナープロジェクト」を立ち上げることにしました。

「野球肩革命チームトレーナーPJ」では、社会人野球まで経験した「柔道整復師」の資格も持つトレーナーが、「出張治療」として身体の改善を行いながら、「怪我」・「故障」のリスクを下げる身体作り、さらには技術が向上する身体の使い方の指導までを「チーム単位」にて行っています。

一人では高額な「トレーナー」を雇うことが困難でも、「チーム単位」で行えば一人当たりは低料金で取り入れることができます。

本気でプロを目指し、本気でサポートしていきたいと考えるのであれば、早くからやればやるほど効果的です。

これからの野球選手は、身体の知識を持って、「疲労の回復」と「故障しない身体創り」を行えば自然と上達していきます。

お問合せはコチラより(問合せフォーム)。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA