インナーマッスルは鍛えるタイプの筋肉ではない

インナーマッスルの身体の役割

では、インナーマッスルはどのような役割として身体に存在しているのでしょうか。

インナーマッスルは、

可動域を確保しながらも安定性を確保するための筋肉

です。

人間の身体の関節をみていってください。

肩関節ほど自由に動かすことができる関節はありません。

しかし、自由に動かすことができるとは、同時に不安定であることを意味しています。

不安定な関節を不安定なままにしておけば、簡単に怪我や故障をしてしまうことは想像できると思います。

とはいえ固定させるために、硬く強い筋肉で固定してしまうと可動域がさがるため、インナーマッスルが存在しています。

インナーマッスルはアウターマッスルのように伸縮性がないのはこのためです。

そのため、インナーマッスルは疲労によって機能しなくなる状態を避けることがベストなアプローチです。

それにも関わらず、インナーマッスルに負荷をかけ疲労を蓄積させることは、体の機能と真逆の行為です。

インナーマッスルは鍛えると故障の予防になると言われています。

しかし本来の体の機能を考えれば、インナーマッスルやアウターマッスル、その他の筋肉や関節などが適切に連携していることが最大の故障の予防になります。

人間が身体を動かすためには、あらゆる身体の部位を連携させながら一つの動作を完結しています。

怪我や故障は、その連携の過程で不具合が発生し、一部に負荷がかかり過ぎてしまった時に発生しています。

しかし連携が上手くいっていれば、一部に負荷をかけることもないため、怪我や故障のリスクを低下させることができます。

ここで勘の良い方なら気づくことがあるはずです。

どこかの部分に負荷がかかっている状態は、力が分散してしまっているため、何らかのパフォーマンスをする時のエネルギーが低下しています。

簡単に言えば、インパクトの瞬間やリリースの瞬間のエネルギーが低下しているということです。

つまり

身体の怪我や故障のリスクを低下させることとパフォーマンスを高めることは同義

ということです。

少し話はそれてしまいましたが、インナーマッスル一つにしても身体における役割があり、各部には各部の役割があります。

そして体を効果的に活用したいのであれば、各部の役割を知った上で、それらの部位が適切に連携する方法を考えなければならないことを知っておいてください。

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