投手と打者は心理戦
プロ野球などを見ていると、剛速球で打者をなぎ倒す投手もいれば、いわいる技巧派といわれ匠に打者を打ち取る投手がいます。
逆に、剛速球でも撃ち込まれてしまう投手が少なくありません。
これは、どうして起こる現象なのかというと、それは
野球とは心理戦
だからです。
野村監督も、「野球とは完全に頭のスポーツだ」というぐらい、この「心理戦」というのが、勝敗を分けます。
では、そんな「心理戦」において、投手が一番に重要視するものといえば、
打者の弱点
をおいて他は見当たりません。
そんな打者の弱点、
見抜く方法があったら嬉しくないですか?
というか、見抜いた時点でほぼ勝負は決まっています、失投がない限りは。
打者の弱点を見抜く方法
そんな、打者の弱点を見抜く方法として最強の方法があります。
それは、
周辺視野
という方法を使うことです。
投手はキャッチャーミットだけを見て投球はしているわけではありません。それに、キャッチャーミットだけを見て投げるようでは投手は務まりません。
打者の得意なところ、不得意なところを見破ったり、相手ベンチの動きを見たり、ランナーがいればランナーを意識したり、などやること、考えることはたくさんあります。
周辺視野を使いこなせると、キャッチャー、打者、相手ベンチの動きがよく理解できるようになります。
キャッチャーを見ていたとしても、相手ベンチの突然の動きに気づくこともありますし、さらにうまくいけば、相手監督のサインを見破ることさえ可能となります。
結果的にそれは、エンドランを阻止したり、盗塁を見破ったすることで、味方に優位な状況を作ることができます。
そして、打者においては、打者の弱点が浮彫になったり、癖が見えてきたり、怪我をしているところがわかるようになったりもします。
弱点が分かれば、その弱点を徹底的に攻めていけば、必然的に打者を打ち取りやすくなります。
周辺視野で分かる打者の弱点
では、具体的に周辺視野によって打者のどのような弱点が見えてくるのでしょうか。
・やけにバットを外にばかり合わせるな
・お腹が痛そうだな
・顔色が悪いぞ
・目がギラギラしているな
・ステップの時に足が痛そうだ
といったことが、細かな動きから見えてくるようになります。ここまで見えてくると、後はその弱点を突いた投球を組み立てるといいだけです。
投球は、捕手との連携で勝負がきまります。
捕手と投手は常にコミュニケーションをとり、打者を打ち取るための作戦を常に練っておく必要があります。
捕手のサインにたいして何度も首を振るという行為は、相手に情報を与え、球種がばれてしまう恐れを高めます。
そうならないためにも1回でサインが決まるように、コミュニケーションを取っておき、ベンチに帰ったら、打者や相手ベンチの動きなどをお互いにシェアしあったりして、共有できるといいですね。
周辺視野について詳しい解説が知りたい方はあわせて以下の記事もご覧になってください。