体は硬くたって大丈夫
野球選手というのは、何かとストレッチをしていると思います。
その基本概念は、「身体、関節などは柔らかい方がイイ」という考え方のもと行っていると思います。
身体が柔らかいことのメリットとしては、
・怪我しにくい
・高パフォーマンスが出せる
・疲れにくい
・ボールの伸びが変わる
というイメージをもっていないでしょうか。
反対に、身体が硬いことのデメリットは、
・怪我をしやすい
・下手になる
・疲れやすい
・ボールに伸びがない
といったイメージをもっていないでしょうか。
でもこれって誰が言い始めたことなのでしょうか。
しかし、実はこのイメージというのは、本当にイメージだけで、そんなことは一切ありません。
身体、関節は硬くても問題なし
です。
身体の硬さより大切なこと
もちろん、すべてのケースにおいて、身体の硬さが要因になっていないとは言いません。
しかし、そんな小さなことを考えるよりも、
体をどのように扱うか
が重要で硬い、柔らかいはそれほど問題にはなっていません。
もちろん柔らかいに越したことはありませんが、硬いから上手じゃない、硬いからうまく動けない、などはまた別の問題です。
身体が硬くても、「うまく動くことができる」、「うまく転ぶことができる」、「うまく走ることができる」、「うまく止まることができる」などが出来れば優秀な選手でレギュラーです。
これらの要素に身体の硬さは関係ありません。
体の柔らかい選手は多少の誤魔化しが出来るのに対し、体が硬い選手は誤魔化しがききません。
それが反対にパフォーマンス向上にとっては改善点が見えやすくてむしろよかったりします。
例えば、身体の硬さでよく語られる故障リスクについても、柔軟性が大きな要因にはなっていません。
足首捻挫を引き起こすような場合には、足を捻った際に体重すべてが足首に乗らないように、瞬間的に力を逃す必要があります。
足首の負荷を、膝へと逃がし、股関節へと逃がし、最後は身体へと逃がす、というような動きが出来れば故障のリスクも皆ほぼ同様です。
こういった動きを適切にするためには、身体の柔軟性ではなく、経験から体に覚えこませる必要があります。
有名なプロ野球選手にも体がゴチゴチに硬い選手というのはたくさんいます。
それも、どんな野球選手よりも過酷な環境下でプレーをしている選手達ばかりです。