野球は修行のためにやるのではない
「星一徹」をご存じでしょうか?
大昔のマンガである「巨人の星」に登場する主人公のお父さんです。知らない人はウィキペディアをご覧ください。
当時は、グラウンドも、道具も知識も何もかもが未熟でした。
そのため、とにかく体を動かし、汗をかくことで、その足りないモノを埋めるしかなかったのです。
「根性」だの、「気合」だのと言って、殴る蹴るをしてでも動かして恐怖心から結果を出させるような方法が主流だったと思います。
これは当時においては、理にかなっており、とても大切な要素だったと言えます。
当時の野球にはなくてはならない行為であり、野球人気の一要因だったとも思います。
しかし、これが現代にも適用されるかと言えば、まったく違います。
環境、道具、知識など、月とスッポンというくらい違っています。
それなのに、当時とほぼ変わらない練習をしていることはとても不思議で不自然なことです。
野球界ほど変化のない「スポーツ」は考えられない事態だと言えます。もはやそれは「修行僧」のようです。
野球を今すぐ上手くなりたきゃ体を休めて脳みそに汗をかけ!
それではなぜ、そうも変化しないのでしょうか。
答えは簡単で、
「思考力がない」
からです。
現在の多くの指導者というのは、殴る蹴るの暴行によって身をもって体験する中で、「記憶」し、成果を達成してきました。
しかし、そういった行為がなくとも現代の野球人は成果を出すことができます。
殴る蹴るによって成果を上げてきているという体験的なことから、思考し理論的な組み立てを行って、成果を達成していく時代に変化しています。
現在の大半の指導者は、過去の自分の体験や経験を現代の思考に転換して伝えるということが下手くそなんです。
野球界には「変な人」が必要
現在の野球界はちょうど、電子的なものが苦手な世代と、アナログが苦手な世代が一緒に何かを進めるている時代です。
こういったものをしっかりまとめるには、どちらにも属さない人間が必要なのです。
どちらにも属さない人間とはいわゆる「変な人」と捉えられるような人間のことです。
それはそうでしょう。
電子的に苦手な世代にも属さず、アナログが苦手な世代にも属さないのですから。
そのための一番のヒントになる言葉が、
これからの野球は体を休めて頭を使う時代である
ということです。
「スポーツ」という観点から言えば、野球界は練習のやりすぎです。
つまりは身体のオーバーユース状態が毎日おこっています。
分かりやすい結果で言えば、怪我や故障が起こっています。
人間の脳を知れば、とことん身体が疲れてしまった状態になると、決断力や判断力が鈍ります。
つまり一種の洗脳しやすい状態をつくりあげます。
体を使って成果が出なくなるともっと体を使えというのが今の指導者の世代です。
それがもういっぱいいっぱいになってきているという時代といったほうがわかりやすいでしょうか。
指導者側がやりやすい時代はさっさと終わらせて、もっと効率的に野球選手が成長していくような業界に変えていきましょう。
これからの野球の世界は確実に変わります。
星一徹のような人物は今の時代には必要ありません。
取り残されないためにも、またこれからの時代を創っていく一人になるためにも必要な情報は発信し続けていくのでぜひチェックしてくだい!