野球肩を防ぎたければ肩甲骨をチェックせよ!
一つ目にご紹介するチェック方法は「肩甲骨(けんこうこつ)」を見ていく方法です。
肩関節とは、肩甲骨と上腕骨(腕の骨)の接合部分のことを指して言います。
接合部分である肩関節が、何らかの影響を受け、本来のレールから外れると、その周辺の筋肉群は固まります(これは人間本来の特性)。
すると肩関節の動きが悪くなり余計なストレスを与えることに繋がります。
そんな肩関節に最も影響を与えやすい部位の一つが「肩甲骨」です。
「肩甲骨」が本来の役割を果たしているかをチェックすることは肩関節を健康に保つための第一歩と言えます。
では、具体的なチェック方法をお伝えしていきます。
このチェック方法は2人1組で行う必要があるため、チームメイトか親に手伝ってもらいましょう。
【1】相手に背中を向けた状態で直立して立ちましょう。
【2】足を延ばした状態で身体を前方へと若干曲げて行くと背骨のラインが見えてきます。この背骨の頂点に当たる部分にマジックで線を書いてください。
【3】背骨の頂点にラインが書けたら再び直立し、左右の肩甲骨の一番下の末端にマジックで点を描いてください。
【4】最後に肩甲骨の内側の縁をマジックでなぞりながら線を引きます。
たったこれだけの方法で肩甲骨の状態をチェックすることができます。
これで何をチェックしていくかと言うと、
【2】で書いた背骨の線から【3】で書いた左右の肩甲骨の点までの距離
を比べます。
「投球をする肩側の肩甲骨」と「投球をしない肩側の肩甲骨」で距離はどうなっているでしょうか?
この距離が大きければ大きいいほど、肩関節が体に対して前方へと出てしまっている状態です。
肩関節が前方へと出てしまった状態は故障リスクが高い状態であることを示しています。
もし距離ができてしまっているようなら何らかのケア方法を考えましょう。
そのまま続けていれば何れ肩周りのコリがハリになり、痛みとなって野球肩になる可能性が高いでしょう。