野球選手は腰を痛めやすい
野球選手は腰を痛めていることが多いです。その原因としては5つの大きな原因が存在しており、その原因を知ることで、腰の怪我・故障を予防するようにしましょう。
腰は野球選手に関わらず、どのスポーツ選手、ひいては人間が生きていく上で、非常に重要な部位なので、最新の注意を払う必要があります。
野球選手が腰を痛めやすい5つの原因とは
・お尻が大きい(股関節を酷使する)
・太ももの前が太い選手が多い
・中腰で動くことが多い
・ケアをしない選手が多い
・練習が過酷すぎる
これらを一つ一つ検証していきたいと思います。
お尻が大きい(股関節を酷使する)
股関節は腰と密接な関係にあります。
足から上がってきた体重は股関節ですべて受けます。
股関節は骨盤と太ももの骨を関節しています。
その骨盤は仙腸関節という腰の関節を介して背骨に力を伝えています。
股関節を酷使する野球選手は、股関節周りの筋肉が発達してしまうのと同時に、それらの筋肉が硬くなりやすくなっています。
そうなると仙腸関節や腰の骨に負担がかかってきます。
この負担が「ぎっくり腰」や「慢性の激しい腰痛持ち」、「分離症」や、「ヘルニア」を発生させる原因の大きな要因になっています。
太ももの前が太い選手が多い
太ももの前が太いと、骨盤が立ってしまった状態をつくってしまい、いわゆる「でっちり」という状態に陥ってしまいます。
でっちりは腰痛の原因と言われています。
太ももの前の筋肉が発達しすぎると、骨盤がニュートラルの位置ではなく、でっちりになってしまい、腰を痛める大きな要因になっています。
中腰で動くことが多い
野球は中腰で構え、その状態から、前後左右、スライディングや飛び込んだりといった動きをします。
中腰の状態は腰から背中にかけての筋肉が常に緊張状態にさらされる体勢です。
筋肉は基本的にさぼりたがり屋なので、緊張状態が長く続けば続くほど働くことをやめてしまいます。
さらに筋肉は、他の関節や筋肉に負担を分散する特性をもっているので、その他の筋肉などがカバーをするのですが、それでも対応しきれなくなると「腰痛」という形で身体がシグナルを発します。
ケアをしない選手が多い
野球選手を見ていると他の競技に比べ、ケアをする選手が少ないように感じます。
ウォーミングアップは、しっかりやるがクールダウンはあまりやらない傾向にあるようです。
それによって足や、股関節周りの筋肉の張りがなかなか取れず、腰に痛みを発生させている要因になっています。
練習が過酷すぎる
練習が過酷すぎるというのは、選手が疲れすぎてしまい回復しきれなくなってしまいます。
それによって下半身の筋肉の硬化が発生し、腰痛になってしまうというケースが多々見受けられます。
練習に関しても、腰痛にならないようなケアを、練習の最後に入れるなどの工夫が必要だと思います。
トレーニングとメンテナンスの両輪が必要
すべてのケースは、下半身の柔軟性と反射機能の向上によって動きやすさは向上を目指しているものですが、5ケースとも、股関節や腿の筋肉が関わっていることから、ケアを怠ると、疲れがたまりやすく腰痛の原因にもなってしまっています。
野球は足をよく使うスポーツなので、腰痛とは切っても切れない関係性です。
トレーニングは技術向上にとっては必要不可欠ですが、それと同時に身体のメンテナンス、下半身の柔軟性の獲得は怠ることなく継続していく必要があります。
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