肩をつくるとはどういうことなのか? ~「肩をつくる」の正体を徹底解明~

 

肩をつくるとはなんなのか

野球界では、野球選手、特に投手が「肩を作る」とよく言うことがあると思います。

年の初め、シーズンオフから投球をやめ、シーズンインまでの間に再び投球を再開しますが、いきなりピッチング練習をしたりするわけではありません。

シーズンが終わり1ヶ月ほどノースロー期間を作った場合4週から6週かけて肩を作ります。

これがいわゆるシーズン前の肩作りといわれるものです。

次に日々の練習のピッチング練習の前にキャッチボールをしたり、遠投をしたりしてピッチング練習の前の準備を行いますが、これも肩を作るといいます。

肩をつくると言っても様々な状況によってプログラムも変わってきますし、何が一番最適かは、人それぞれなので、自分で自分の肩と相談して決定していく必要がります。

肩つくりの構造とは

さて具体的な肩を作るということはどんな内容なのでしょうか?

肩の関節は、まず鎖骨と胸の真ん中の骨(胸骨)との関節(胸鎖関節)、鎖骨と肩胛骨の関節(肩鎖関節)肩甲骨と肋骨とのスライドの滑らかさ(肩甲胸郭関節)、肩甲骨と腕の骨の関節(肩甲上腕関節)、肩甲骨の肩峰と言われるところと腕の骨の関節(第二肩関節)の合計5つの関節の総称をいいます。

これらの関節がまず滑らかに動くことで、ボールを投げる為に必要な可動域の確保、それに付帯する筋肉や靭帯の柔軟な動きが求められます。

これらがしっかり動くようになって初めて準備ができたということになります。

シーズンイン前は長期のノースローにより肩関節が投球することを忘れていますので、思い出させながら行うことが肩作りとなります。

シーズン中はすでに、投げることはわかっていますので、関節やその周りの筋肉などを温める意味で肩作りといいます。

肩の関節の怪我は、野球選手にとって非常に致命的となりかねない場合が多いです。

少しでも知識を蓄えて、予防に努めることは大切なことだと思います。

一人でも多くの野球選手が肩を痛めなくなれば幸いです。

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