チューブトレーニングのメリット・デメリット
野球選手が、特に肩などを痛めた際に行うトレーニング方法で、チューブトレーニングというのがあります。
このトレーニングの良いところは、
・トレーニングしながら負荷が自分で変えられる
・軽い負荷がかけられる
・持ち運びが可能
・ほとんどどこでもトレーニングできる
というようなメリットがあります。
しかしデメリットもあることをご存じですか?
さらに悪いことに故障中に行うことを推奨されている中で行うトレーニングとしては衝撃の事実が隠されています。
そのデメリットとは、
筋肉を硬くしてしまう
という事です。
これが最大のデメリットで運動する選手、特に野球選手などの腕を振る事が必要なスポーツ選手に対しては大きなデメリットとなります。
チューブトレーニングで筋肉が硬化する理由
まず、チューブトレーニングは、引っ張っている最中は常に負荷がかかった状態をつくります。
この常に負荷がかかった状態というのは、筋肉は常に収縮し続けなくてはいけないということになります。
当然エネルギーが必要となるので、体に対して筋肉が栄養を要求するのですが、筋肉は収縮状態なので筋肉の毛細血管も縮んでいます。
よって適切な供給ができなくなります。つまり酸素やその他の栄養素もほとんど供給されないということになります。
その結果、トレーングをしている部分からだるさや重さといった不調を脳に訴えるようになります。
そしてトレーニングを中止した時初めて血流が再開され回復します。これがインターバルで行うわけです。
このようなチューブトレーニングを繰り返しを行うと、筋肉というのは栄養や酸素などが届かなくても頑張って動ける状態を作ろうとします。
この筋肉の働きこそが硬化の始まりです。一種の耐性とも言いますね。
こうなると緩めることが非常に難しくなってきます。
そしてこの硬化が野球選手の体にとってなにがデメリットとして現れるのかというと、
故障のリスクを高めてしまっている
ということです。
イメージがしやすいものでいうと、固いものと柔らかいものはどちらの方が壊れにくいと思いますか?
それは当然、固いものですよね。
筋肉も同様で、硬化してしまうと、故障につながりやすくなっています。
必死に肩の関節のトレーニングになっていると思い、行っているチューブトレーニングが、まさかの故障リスクを高めてしまているのは不幸な話です。
しかもやっているのが故障中とうことなら尚更です。
そのためチューブトレーニングは適度に行うことが望ましいです。運動形態が常に負荷がかかり続けるようなトレーニングには気をつけた方がいいと思います。
体というのは非常に柔軟にできているので、その特性を生かすも殺すも本人次第です。