野球肩・野球肘を防ぐためにも「肩関節」を勉強しましょう
冷静になって考えてみれば、野球選手は身体が資本なのに、身体について勉強しないのは不思議なことです。
投手であれば、「野球肩」や「野球肘」を恐れるのに「肩関節」や「肘関節」なんかの勉強をしないのはおかしいことです。
と言いましたが、自分自身も現役の時には勉強なんてしていませんでした。
勉強したのは怪我や故障をしてからですし、その後引退してからの治療家人生の中でもありました。
この現状は普通に考えれば異常なことです。
車の運転をしているのにブレーキの役割を理解していないようなものです。
そこで今回は、「肩関節」の勉強を少ししましょう。
野球選手の「肩関節」のイメージ
投手の肩の関節の内部のイメージはどうなっているのでしょうか。
簡単に言えば、
「雑巾絞り」
です。
投手が投球する際には、まず「コッキング期」から「アクセレレーション期」に入り、「フォロースルー期」に入っていきます。
「アクセレレーション期」の肩の内部はまさに雑巾絞りをしながら「牽引(=引っ張られる)」がプラスアルファされたような状態をつくりあげます。
この状態から「フォロースルー期」にかけて、絞られた状態を瞬間的に反対方向へと解き放たれることによってリリースされるイメージです。
あくまでイメージですがとんでもないことが起こっていると想像できたでしょうか。
これを何百回と繰り返すのが投手の「肩」です。
投手の「肩関節」は異常
今すぐ投手は(といっても野球選手全般)「肩」に感謝しないといけませんよね。
感謝を持てば、「ケア」や「メンテナンス」もしっかりと行うし、「労わる」気持ちが生まれます。
さらには、「肩関節」の構造を学ぶということは、「トレーニング」や「投げ方」の勉強を行うということです。
つまり、より良いフォームで、より良い体で、肩への負担が減るように考えるようになります。
これは紛れもなく投手としてのパフォーマンスを高める行為です。
投手の「肩」は、野手や一般人の肩とは全く違うものです。繊細かつ大胆にできています。
「肩関節」の投球時のローテーションは、ます日常では起こりえません。
野手が投げるボールでは投手のようなローテーションは起こりません。
投手の「肩の構造」は普通ではありません。
「肩」に対する考え方を一新し、今以上にケアをしましょう。
「冷やさない」、「肩に負担がかからない」ようなフォームを確立し、「肩」ばかりに負担が行かないように「下半身」を使ったフォームを身に着けましょう。