野球肘で注意しておく3つの痛み
野球肘に関して、投手が痛みを感じる部分は大きく分けて3つに分類することができます。
それは、
【1】肘の内側エリア
【2】肘の後ろ側エリア
【3】肘の外側の筋肉が盛り上がったエリア
の3つに大半が分類されます。
この3つ以外に、中学生までの野球選手であれば、肘の外側が痛くなることがあります。
これは筋肉に問題がない場合は、橈骨頭(とうこつとう)付近が、まだ大人の骨になってないために出る痛みと推測されますので、しばらくは投球を控えたほうがいいでしょう。
高校生以上になれば、この痛みは出ることはありません。
先ほども上げた3つの種類に集約されます。
野球肘への対処法
【1】の「肘の内側エリア」と【2】の「肘の後ろ側のエリア」の痛みに関しては、上腕三頭筋という筋肉の張りが高まっている可能性があります。
そのため【1】、【2】の場合は、「上腕三頭筋」をゆるめるようにしましょう。
ノースローにするかどうかはケースバイケースで選択する必要があります。
次に【3】の「肘の外側の筋肉が盛り上がったエリア」の場合は、投球すると腕が痛くて力が入らないという痛みを感じると思います。
これは「上腕三頭筋」と「上腕二頭筋」の境目の深部に問題があることが多いです。
ちょうど上腕の外側と内側にあたり、より骨に近い部分に問題があります。
詳しくいうと、「筋膜の癒着」のような感じになることが多いです。
はっきり断言できない理由は、「癒着しているか否か」は切開して目視することができないためですが、理屈からいって「癒着」していると考えられます。
【3】の場合、この「癒着」を取るように治療すると、投球しながらでも改善していくことができるので、それほど心配をしなくてもいいでしょう。
ただし、放っておくと、「肘」の痛みや、「肩」の痛みを併発する可能性があるので、気をつけてる必要があります。
とにかく、その日の疲労はその日のうちにある程度回復させてしまうという考え方を持つことが大切です。
寝るだけでは、人間の動作としては異常な行為を繰り返しているわけですから、完全に回復するなんてことはありえませんよ。
違和感の内に対処していきましょう。