【野球肩の対策】野球選手が上手くなりたきゃ「内旋」・「外旋」を理解しろ!
野球選手だけではなく、「ソフトボール」や、「テニス」、「バドミントン」の様に道具をスイングするようなスポーツには、「肩関節」の「内旋(ないせん)」・「外旋(がいせん)」という動作がとても大切です。
「腕を振り下ろす」、「振り上げる」などの動作には必ず「肩関節」に、「内旋」や「外旋」といった「回旋動作」が入ります。
そのため、「内旋」・「外旋」がうまくできていないと、適切に腕を動かすこともできないために、パフォーマンスが低下してしまいます。
また、野球選手の「野球肩」や「野球肘」に代表される故障の原因にも大きく関わっています。
とこで「野球肩革命所」でもよく「内旋」・「外旋」という言葉を使用していますが、その実状を理解されている方は少ないのではないでしょうか。
プレーをする上で、「内旋」・「外旋」を意識して動作する必要はありませんが、その機能を知っておくと知らないとでは大きな違いがあることは間違いありません。
その違いとは、ボールを投げるためには必ず「肩関節」は使い、「内旋」・「外旋」とは「肩関節」の作用の一つであると考えればご理解頂けるでしょう。
投球時の肩関節の内旋・外旋について
それでは、「肩関節」の「内旋」・「外旋」を、投手の投げ方を例に考えていきましょう。
まず、投手が、足を上げ、一本足で立った後にステップをし、利き腕を上に上げていきます。
この時の「肩関節」は「内旋」しながら上に上がり始めます(アーリーコッキング期)。
そこから次は、「外旋」(いわゆる弓のようにしなる状態)に入っていきます(アクセレレレーション期)。
そして、腕は加速されながらボールをリリースし、フォロースルーに入っていきます。
その際には、再び「内旋」しながら「リリース」、「フォロースルー」を迎えます(フォロースルー期)。
上記のように、「内旋」→「外旋」→「内旋」という一連の動作が適切に切り替わることで投球することが可能となっています。
この切り返しのタイミングが適切でなかったり、硬くて適切に「内旋」や「外旋」ができなかったりすると、怪我をしやすくなることもあります。
とはいえ、タイミングが身体にあっていなかったからといて投げることができないわけではありません。
人間の体の機能は素晴らしいので、無理してでも動作を実現してくれます。
その無理した結果が故障なので、いくら一瞬のパフォーマンスを高めたとしても、怪我や故障をした選手というのは、最後には陽の目をみることはありません。
野球選手は故障・怪我をしなければ、ある程度の所まで上達することはできます。
そのためには、今回記した「内旋」・「外旋」といった体の知識は絶対に必要になってきます。
逆に言えば、投げる動作だけでも、ここまで関与していた動作の存在を知らないこと自体が異常だと思いませんか?