野球イップスの解決方法は「治すこと」ではない?!
「イップス(運動障害)」になってしまった選手はとにかく悩んでしまう傾向にあります。
逆に言えば、悩んでいるからイップスになってしまっているとも言い換えられるでしょう。
「イップス」の確実な改善策というのは未だに分かっていません。
「精神的」なものが原因のケースもあれば、「肉体的」なものが原因であることもあります。
やっかいなのが「精神的なもの」であることは明白で、目に見えた原因がないため、諦めてしまうケースが大半でしょう。
「イップス」を改善するために努力をすることは大切なことだと思います。
しかし改善策が不明なものに、時間をかけて行うということは、さらなる精神力を必要とします。
そこでおススメの解決策があります。
それは、
「イップス」を改善するという考え方を捨てて受け入れてみる
ということです。
根本的な解決にはなっていませんが、「分からないものは分からない」として片づけるのも一つの考え方です。
つまり、「イップス」は「イップス」として改善する方法を模索しながら、「イップス」の状態でも投げられるような方法を考えていくということです。
野球選手のイップス解決法~ケーススタディ~
ちなみに言えば、私も現役時代には「イップス」でした。
症状としては、近い距離を緩く投げられないという「イップス」でした。
近くの距離をゆっくり投げると、近くにワンバウンドしたり、相手の頭の上のほうに投げてしまったりという状態でした。
側から見てれば笑えますよね。笑
そのため、「ホームゲッツー」や「一塁へのゆっくりとした牽制」が苦手でした。
「ホームゲッツー」はなぜか「ワンバウンド」や「すっぽ抜け」、「一塁牽制」ではライトの所まで投げてしまったりしえいました。
しかし、「強く」投げればそんなことにはなりません。
そこで、私はその「イップス」を受け入れてある方法を考えました。
「ホームゲッツー」の際は、捕球した後に、体勢を立て直さずにそのまま力を込めて投げてみました。
すると、体勢を立て直さない分、力強く投げてもちょうど捕手が取りやすいスピードのボールが投げられることがわかり、その形であればしっかりと「ホームゲッツー」を取れるようになりました。
自分的にはかなり力を込めているため上手くいきます。
また一塁牽制に関しては、緩やかな牽制はしないと決めて試合に臨みました。
とくに緩やかな牽制が必要な時などないので。
私は上記の方法で「近い距離が投げられないイップス」をある意味では解決できるようになったのです。
ただし、「イップス」が治ったわけではありません。
それでも果たしたいプレーは行えているので何ら問題はありません。
「イップス」をお持ちの選手は「イップス」を改善するための方法と、「イップス」のままプレーする方法を同時に考えていくことがベストではないでしょうか。
皆さんのイップス体験談大募集
「イップス」には様々な「イップス」が存在しています。
一人一人に違った「イップス」があるので、具体的な解決方法は様々です。
そこで「野球肩革命所」では「イップス」に悩む選手の少しでも助けになるために、「皆さんのイップス体験」を募集しています。
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