あなたの肩は「ハリ」なのか「痛み」なのか分かっていますか?
投手の中に、よくこういう選手がいます。
それは、
・「張ってますか?」→「よくわかりません」
・「痛いですか?」→「ハリのような気がします」
・「痛いですか?」→「よくわからないが・・痛い気もします」
といった答えをする選手です。
これは「選手」と「スタッフ」とのやりとりなのですが、選手自身が自分の「肩」の状態を「ハリ」なのか「痛み」なのか判別できていない状況です。
「痛み」だと思っていたものが「ハリ」だったらまだ救われるものの、その反対であった場合には治療が遅れてしまうことになります。
「野球肩」だけではないですが、故障は早期治療が鍵になります。
確実に「痛み」が出始めているのであれば、「野球肩」に詳しい専門家に見せる必要性があります。
「痛み」が本格的なモノになれば、専門家でも治すことができる人は限られてくるでしょう。
そんため、「ハリ」なのか「痛み」なのか判別できることは、投手にとっては死活問題だと言えます。
【野球肩の対策】あなたの「肩」が「ハリ」なのか「痛み」なのかの判別法
それでは、自分の「肩」が「ハリ」あるいは「痛み」のどちらを感じているのかを判別する方法を記していきたいと思います。
まずは、床に仰向けに寝てください。
次に両腕をバンザイした状態に移行します。
この時の特徴として、投球する側の腕は、床や地面から遠く離れ、また耳との間が開く傾向にあると思います。
この際に、「心地よい感じ」や「気持ち良い感じ」であれば、それは「ハリ」の可能性が高いでしょう。
しかし、投球しない腕と、同じ角度に腕を持っていった時、「力を抜くのが怖く感じる」や「何か嫌な感じがする」、「ピンポイントで痛みが出る」、「肩関節の中の方が痛い」といった場合は、「痛み」の可能性が高いでしょう。
もし仮に、このチェックで「痛み」の可能性が高い人は、すぐに専門家に見てもらわなければ取り返しのつかない状況になる可能性が高いです。
肩関節の「痛み」か「張り」の判別は早くできるに限ります。
「張っていると思っていたのに実は痛みだった」ということは良くあるハナシです。
チーム内に隠しておきたい事情がある場合もありますが、本人自身も気づいていないケースすらあります。
初めて肩を「痛めた」選手に多く見受けられますが、致命的な状態になることもありますので要注意です。
「野球肩」の投球時における「痛み」は非常に頑固です。
痛めてしまっては治癒までに長くなる傾向があります。
勘違いで野球人生を棒に振ってしまうようなことはやめてほしいと思います。
何事も早期発見、早期治療の精神で取り組むように心がけましょう。