【クロスファイヤーの謎】右投手と左投手でどう違う?
「左投手」の「右打者」に対する「インコース」への「ストレート」は「クロスファイヤーボール」と言いますが、「右投手」の「左打者」に対する「インコース」への「ストレート」は「クロスファイヤーボール」と言いません。
これはなぜだか考えたことはありますか?
そもそも、「右投手」と「左投手」でどう違うか考えたことはありますか?
決して、左右対称に考えてはいけません(『「右投手」と「左投手」を左右対称で考えてはいけない理由』)。
「右投手」と「左投手」の違いが分かれば「クロスファイヤー」についての謎を解明することができます。
そして「クロスファイヤー」についての謎が分かれば、「左投手」にとっては最高の武器を磨き上げることになります。
しかし、「人間の動作」がまだまだ明確に判明していないのが現状です。
とは言え、客観的に見てみると面白い事実に気づくことができます。
まず、「胸郭(きょうかく)」と言われる「肋骨」で囲まれた範囲には「肺」や「心臓」といった「臓器」が収まっています。
そして一般的に「心臓」は中心からやや左に存在し、左右の肺の数も右と左で異なります。
「胸郭」は、腕を下げている状態に比べて上げている状態の方が開いた状態になります。
「胸郭」が開けば、「心臓」や「肺」が入っているエリアにゆとりが生まれます。
身体は本能的に、心臓への圧迫を避ける傾向にあるため、左側の「胸郭」はゆとりが生まれる傾向にあった方が理に適っていることになります。
つまり、
左腕はなるべく上がった方が身体的にはゆとりが生まれ、右腕は上がりすぎない方が身体的なゆとりが生まれる
ということです。
これを投球動作に当てはめれば、「左投手」は「腕」が上がり「右股関節」は突っ張る傾向にあり、「右投手」は「腕」が下がり「左股関節」は折れ曲がる傾向にあるということです。
この特徴の結果から「左投手」のクロスに入る「ボール」と「右投手」のクロスに入る「ボール」に違いが生まれ、投球された「ボール」により角度が生まれることから「クロスファイヤー」と呼ばれるようになったのではないかと推測されます。
あくまで合理的に考えていった結果に導かれた答えなので、身体的個体差や選手の特徴によって当然異なってきます。
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