肩関節の構造について考えたことはありますか?

肩関節の構造について考えたことはありますか?

野球選手がプレーする上であらゆる「関節」が必要であることは言うまでもありません。

中でも最も必要な「関節」は

肩関節

だと「野球肩革命所」では考えています。

野球選手、中でも投手は「ボール」を投げられなくなったらオワリです。

「ボール」を投げることもできなくなった野球選手は、「野球をしているという看板だけ背負った、ただの人」です。

この言葉は、私が社会人野球まで野球を続け、「肩関節」を痛め、手術をし、長年苦しみ続けた後に医師から受けた言葉です。

 

この言葉は完全に的を得た言葉です。

投手は「ボール」を投げられて始めて野球選手と言えます。

そのためには「肩関節」は最も重要になってくる「関節」で、重要であるだけ酷使することにもなるため故障しやすい「関節」です。

「ただの人」になってしまわないためにも、「肩関節」の構造について知った上で、故障や怪我のリスクを下げ、パフォーマンスの高め方も同時に学ぶ必要があります。

【野球肩の対策】肩関節の構造

「肩関節」の構造は、「けん玉」の「受け皿」と「ボール」のような関係性の構造をしています(『【野球肩への対策】ボールアンドソケットって知ってる?』)。

「けん玉」と聞くと想像できると思いますが、「肩関節」は構造的に不安定な「関節」です。

不安定さを残しながらも安定性は高めるために、「軟部組織」という「靭帯」や「筋肉」によって周囲を覆い「肩関節」を支えています。

なぜなら「肩関節」の不安定さのお陰で可動域が高まっており、「ボール」を投げることができています。

それと同時に、不安定さのために使い方を誤れば故障や怪我をする可能性が高まるということも意味しています。

たくさん可動域を確保するために「不安定」な構造をしながら、安定させなければボールが投げられないという矛盾を、各関節や筋肉などのバランスによって実現させています。

【野球肩の対策】肩関節に負荷をかけないためには

医療関係者やトレーナーは「靭帯や筋肉によって固めたほうがいい」といったことを良く言いますが、これは誤りです。

なぜなら「軟部組織」でいくら固めたとしても、「ボール」を投げる時にかかる「肩関節」の負荷を受け止めることは不可能です。

となると「肩関節」に負荷をかけないためには

適切な負荷のかからない使い方をすること

しかありません。

しかしここでやっかいな事があります。

それは

「適切」が意味するところが分かりにくいこと

です。

こういった言葉が使用されることが多いため、「適切なフォーム」が一つであるような気がしてきます。

しかし「適切なフォーム」とは無限にあります。

なぜなら

人の身体は人それぞれ異なるから

です。

肩関節をはじめとする「関節」や「骨格」、「筋肉」などは、人それぞれ全く違う形をしています。

そんな違う形をした各組織を持った人の「適切なフォーム」が同じわけがありません。

ある選手にとっては「適切なフォーム」であっても、別の選手にとっては「負荷ばかりかかるフォーム」だということもあります。

というか大半が「負荷」ばかりかかることになります。

そのため「適切なフォーム」を見つけるためには

人から教えてもらってどうにかなることはないということを理解すること

です。

つまり、自分で見つけるしかないということです。

一球一球、自分の身体と会話しながら、より自然と感じるフォームを追求するしかありません。

絶対自分にしか分からないということを肝に命じることが、「適切なフォーム」を見つける第一歩です。

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