野球選手全員がベースランニングを必死でやるのは無意味
野球の「トライアウト」や「入団テスト」、「セレクション」等で必ず目にする光景があります。
それは、「30m走」や「50m走」といった短距離走のタイム測定です。
その目的は、選手の基礎体力を測る意味で行っているのでしょう。
しかし、そんなタイムを測ったところで基礎体力を比べようはありません。
まして、野球のどこに必要な能力なのかも、そもそも野球選手に必要な基礎体力の定義すらわかりません。
仮に短距離走で野球選手の能力が測れたとしても、ベースランニングで同レベルの選手が3秒以上差がでることはほとんどありません。
つまり、走者として考えた時に、足の速い選手と遅い選手でも大きな差はありません。
大事の時に備えて足が速いほうがいいことは理解できますが、年間を通して審判がジャッジを悩むようなクロスプレーは何度あるでしょうか。
そんな瞬間に備えるかどうかで一流を分けると言われますが、本来の一流選手はあくまで延長線上で備えているにすぎません。
そんなことよりも、通常のプレーの中で結果を残してきているからこそ一流であり続けられています。
また足の遅い選手の方がベースランニングが速いなんてことはザラにありえる話です。
50mを5秒台で走るような選手であっても全く盗塁が成功しない選手はたくさんいます。
もし仮に私がセレクションを開催する立場であるならば、実戦形式の中でしか選手の能力を測りません。
レギュラーの選手から盗塁をするテスト、レギュラーの選手との対戦をしなければ何も測れないと思うのは私だけでしょうか。
セレクションに来た選手同士の対戦で何を測ることができるのでしょうか。
いつまでも昔の時代において正しかった指標を使い続ける必要はありません。
皆が同じところを目指してトレーニングする必要なんてありません。
本当の意味で個々の能力を高めた上で、それぞれが自分の役割を全うすることでチームプレーが成立します。
同じ練習をして、同じ量やって、同じ技術を磨くことがチームプレーではありません。
ベースランニングが必要な人もいれば、必要ない人もいます。
むしろ必要ない選手の方が多いでしょう。
最低限の練習だけした上で、個々の能力を個々の形に適したトレーニングをすれば、もっと野球界に魅力的な選手が増えていくでしょう。
足が遅くても、ジャンプ力がなくても、腕力がなくても、身長が低くても活躍する選手になる可能性はいくらでも等しく存在しています。
ただそんな選手に活躍できる場が与えられにくい状況に野球界はあるので、指導者にいる立場の方には、もっと広い視野にたって指導することを願ってやみません。
現状の野球界では、ここに記した内容のような人間の「身体」、野球界では考えられない「常識」に関する知識を勉強できる場所がありません。
そこで「野球肩革命所」では「野球肩革命チームトレーナープロジェクト」を立ち上げることにしました。
「野球肩革命チームトレーナーPJ」では、社会人野球まで経験した「柔道整復師」の資格も持つトレーナーが、「出張治療」として身体の改善を行いながら、「怪我」・「故障」のリスクを下げる身体作り、さらには技術が向上する身体の使い方の指導までを「チーム単位」にて行っています。
一人では高額な「トレーナー」を雇うことが困難でも、「チーム単位」で行えば一人当たりは低料金で取り入れることができます。
本気でプロを目指し、本気でサポートしていきたいと考えるのであれば、早くからやればやるほど効果的です。
これからの野球選手は、身体の知識を持って、「疲労の回復」と「故障しない身体創り」を行えば自然と上達していきます。
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