プロ野球選手でも知らない最強の投球術
投手には様々なスキルが求められます。
そのスキルとは、コントロールやスピードボールの速さ、変化球の質、スタミナ、精神的タフさなど様々なものがあります。
全て投手にとって大切な要素であることに否定の余地はありませんが、最も手っ取り早く、なおかつ勝率を圧倒的に高める投球術があります。
しかもその投球術は、プロ野球選手でさえ極一部の限られた選手しか知りません。
少しこの投球術に関して考えるだけで大幅な勝率アップ、防御率アップにつながることでしょう。
この投球術を身に着け、意識することで全体的なトレーニングの方法や質にも変化が生まれるため、トータル的なレベルアップの礎も築いてくれます。
では、いったいその投球術とは何のことでしょうか。
それは
配球技術を学ぶこと
です。
違和感がある人がいるかもしれませんが、配球とは技術です。
配球技術を学べば、コントロールを磨く、スピードボールを磨くより瞬発的で、なおかつ簡単に打者を抑えることができます。
それにも関わらず、投手というのは配球技術を学ぶ意識のある人はほとんどいません。
プロ野球の世界ですら極一部の限られた選手しかやっていません。
しかし、その限られた選手というのは決まって超一流の選手です。
先日の特集でも前田健太投手(現ドジャース)のメジャーでの成功の秘訣を語っていた時に数多くのルーティーンの中に深夜になってでも徹底的に対戦打者を分析している姿が取り上げられていました。
と、ここまで配球技術の大切さが一部ではささやかれているのに、大半の投手が行わないのはなぜでしょうか。
この答えは簡単です。
それは、
投手の本質は、自分の狙ったところに狙ったボールを投げられることに快感を覚えるから
です。
つまり、極論的には打者を抑えられるかどうかは関係ないと思っています。
思ったようにボールを操ることができるだけで、自分の調子が良いと考え、その結果、打者を抑えられると考えています。
しかし超一流の投手というのは違います。
目的は相手打者を抑えること、チームが勝利すること、チームが優勝することのために勝ち星を重ねることができる投球を行います。
そのためには、自分の調子の波は関係ありません。
調子がいい時の配球術があれば、調子が悪いときの配球術も持ち合わせています。
反対に、配球術も持たない投手は完全に調子の波に左右されてしまいます。
調子が良ければ打ち取ることができても、調子が悪くなると瞬時に崩れてしまいます。
ひどい時には、調子が良いのに打たれて、調子が悪いのに抑えられるという現象が発生して混乱してしまうことでしょう。
投手の配球術の学び方
では、一口に「配球術」といってもどうやって学習していけばいいのでしょうか。
これから「野球肩革命所」では、具体的な配球術について記していきたいと思いますが、今回の記事では基礎的な部分についてお伝えしたいと思います。
配球術を最も効率的に学ぶ方法とは、
打者に自分のことを聞き続けること
です。
できれば対戦相手の打者に聞けることが望ましいですが、簡単には教えてくれないので自チームの打者であっても十分です。
投手目線ではなく打者目線で自分を分析することです。
すると自分では思ってもみなかった結果が待っていると思います。
配球術というのはプロレベルになっても指導されるようなことはほとんどありません。
大半の選手が感覚的に自分のボールを「決め球」のように扱います。
しかし、打者からすればまったく別のボールの方が打ちにくいといったことはよくある話です。
さらに、自分の調子の変化や成長に合わせて順応させていく必要があります。
ある程度有名になってくればイメージも重要な要素になってくるでしょう。
これからあなたにしかできない投球術を創り上げて勝利を重ね続けましょう。
「野球肩革命所チームトレーナープロジェクト」では配球術などの具体的な技術の指導も行っているのでぜひご応募ください(『野球肩革命所のトレーナーをチームに呼ぼう ~チームトレーナーPJ始動~』)。