シーズンオフの考え方を改める
野球界においてシーズオフはトレーニングを中心に来季にむけた身体作りをする期間だと考えられています。
しかし、最初に言ってしまいますが、
人間の身体の構造上、年間を通して維持しなければ野球選手としての力は年々衰えます。
この考え方は非常識としてとらえられるかもしれませんが、一般的なスポーツの業界では当たり前のことです。
とはいえ、冬場となれば、できる練習とできない練習というのが現れてくるとは思うので、投手がシーズンオフにやらなければいけないことは、
・一番酷使する肩や肘の回復とトレーニング
・下半身の筋肉の回復
です。
この2点をしっかりやっておくことが重要です。
この2つも非常識に感じるでしょうか?
通例であれば、肩肘に関してはボールを握らないで休ませ、下半身強化のトレーニングを行うのが一般的だからでしょうか。
投手のシーズンオフの過ごし方
それでは具体的にはどのような方法がいいのでしょうか?
野球選手の体は野球ができるような体に適応しています。そのため、年間通してこの体を維持する必要ががあります。
普通の人と同じ生活をしたり、プレーには使わないような動きをしていると、野球選手としての能力は低下してしまいます。
そのため、回復を優先しながらも、野球選手としての動きを休んではいけません。
ちなみに肩は休んでも完全回復しません。ある程度にしか回復はしません。
それは長いシーズン中、完全回復したことがないために体がそのようにインプットしてしまうからです。携帯電話のリチウムイオン電池みたいなものです。
そのためボールを投げなかったとしてもある程度の回復で止まります。
では、どうしたらいいのかというと、
積極的な回復をさせる
必要があります。
それは軽めのキャッチボールと、マッサージの繰り返しです。
疲労しない程度の、キャッチボールで動きの記憶と適度な緊張、血液の流れの促進を行います。
加えて、疲労してしまっている筋肉の回復にマッサージと肩関節の可動域を広げるメンテナンスが必要です。
ただ「モミモミ」するだけでは意味がないので、意味のあることをしていきましょう。
ではどのようなケアがいいのかというと、次で説明する
筋肉にアプローチする
メンテナンス方法をとることです。
筋肉にアプローチするメンテナンス法
筋肉にアプローチするメンテナンス法とは
棘下筋(きょくかきん)、棘上筋(きょくじょうきん)、上腕三頭筋、三角筋中部線維の深部の4点
にアプローチする方法です。場所についてはネットに出ているので各自調べてくださいね。
マッサージクリームを使用して、一定の圧をかけたまま滑らせせるような方法で行っていきます。これを行うことで肩の状態は見違えるほど変わってきます。
下半身に関しては、
ハムストリングスと内転筋群の疲労回復
をメインにしましょう。痛くないようなストレッチと一定圧での滑らす方法でメンテナンスを行います。
肩関節と、下半身の回復は投手のオフのやるべきことの最重要項目にあげて行ってください。
春のスタートは冬での行いにすべてがかかっています。
この時期にどれだけ体の回復をしたかによって来シーズンへの入り方が変わってきます。
意識高く、志高く取り組みましょう。
ただただ走りこんだり、ただただ休んでもなんの意味もありませんよ。
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