日本の野球界はどこを目指しているのか

日本の野球界はどこを目指しているのか

日本の野球人気は衰退していると言われています。

昔のようにスポーツをするなら「野球」しかなかった時代とは違い、その他のスポーツを選択しやすくなっていることを考えればしかたのないことなのかもしれません。

しかし、そんな状況だけでなく、単純に野球界が停滞を続けてしまっている理由は確実に存在します。

少し前の話になりますが、高校野球界で野球界が世の中とずれ始めていることが露呈している事件が発生しました。

それは前回の甲子園でのハナシです。

大分県代表の大分高校の女子マネージャーがグラウンドに立った時のことです。

「大会規定により、女子はグラウンドに立てません」と同校の女子マネージャーがグラウンドから退場させられた事件です。

今の時代、女子野球も存在し、その女子野球人気も勢いのある時代です。

さらにはどんな競技でも男女があり、同じグラウンドや、同じフィールドで男女が試合を行うのにも関わらず、今回の事件が発生しました。

陸上界のスターである為末氏も某メディアの取材で

「(野球は)世の中と最もずれている競技になりつつある」

と言っているように、根本からの改革が必要な業界になっています。

昔は日本において野球が最も華やかなスポーツだったことは誰も疑問に思いません。

皆がこぞって野球をする環境にありました。

しかし、現在は違います。

その認識が野球界の人間にあるでしょうか。

野球界の古臭い考え方は、早く改革し、もっともっとよくなる方向に変化させていかなくてはならないでしょう。

こういった話をすると「伝統が・・・」といった話が必ず出てきます。

しかし、それは「伝統」なのか「慣習」なのかは区別しなくてはいけません。

そもそもの「野球」がなくなってしまっては守るべき「伝統」の意味もありません。

規定だけでなく練習方法や考え方も、今まで言われてきたことを下の世代に伝言ゲームのように伝えることが「伝統」ではありません。

選手、指導者、観客といった野球に関わる全員が楽しめるようにすることが本当の意味で野球の「伝統」を守っていくことなのではないでしょうか。

私の周りでも草の根的に活動を始めている人がたくさんいます。

日本における野球界は岐路にたたされており、意味のない「伝統」や「利権」に縛られた人達が抵抗を続けている限り、向かっていく方向は衰退の道しかありません。

まだ、少なくとも日本において最も人気のあるスポーツの一つである間に何らかの手を打たなければ野球の未来は明るいとは言えないでしょう。

野球肩革命所では本気で明るい野球の未来を創っていきたいと考える人たちと、本気で野球界を盛り上げていきたいと思っています。

私をここまで育て上げてくれた野球にできる恩返しが何とかしたいと思っています。

決して過去の野球を否定しているわけではなく、これからの野球の話をしたいと思っていることだけはご理解いただければと思います。

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