ある投手がたった2年間で25km/hの球速を上げた具体的なトレーニング方法
大反響を得た『ある投手が2年間で25km/hの球速を上げた筋トレより大切な考え方』、『ある投手が2年間で25km/hの球速を上げたトレーニングに対する考え方』の第三弾として、とうとう具体的なトレーニング方法をお伝えしたいと思います。
ただし、ここまでの記事をちゃんと読んできた人なら分かると思いますが、球速アップに成功した選手に適したトレーニング方法であっただけなので、あくまで参考にするようにしてください。
まだ前回の記事をご覧になっていない方は、一度目を通してから本記事を読むようにしてください。
『たった2年間で25km/hの球速を上げた筋トレより大切な考え方』
『たった2年間で25km/hの球速を上げたトレーニングに対する考え方』
では、お待ちかねのトレーニング方法をお伝えしていきたいと思います。
そのまえにおさらいとして、投手の球速に関わって活性化する部分に関して思い出してください。
・右胸の前〜肩関節前面
・左腰部後方
・右股関節前方(右投手の場合)
の3つでしたね。
右投手を例に出して考えていくので、左投手の方は反転させて考えてください。
ある投手がたった2年間で25km/hの球速を上げた右股関節のトレーニング方法
では、まず右股関節からいきましょう。
左足を前に出したレッグランジの姿勢をとります。
その姿勢で、右股関節の前面が伸ばされるような感覚と、左の腿(ふともも)裏が引き延ばされるような感覚が同時に得られるポジションをとってください。
すると不思議な感じが得られないでしょうか。
力を入れでもいないのに、レッグランジのポジションをキープすることができるはずです。
力を込めなくてもレッグランジのポジションをキープし、リラックスしているにも関わらず、そのポジションが崩れることがないポジションです。
この時の身体の状態は、
各筋肉が適度な状態であり、骨と骨をつなぐ関節の角度も適度な状態
と言えます。
このまさに身体が適度な状態を創ることがポイントです(これはすべてのトレーニングに言えることなので大切な考え方です)。
上記の状態をキープしながら、上下にやや反動をつけると、身体がゴムボールを地面に叩きつけるような反発を起こします。
まさにレッグランジの反動版のトレーニングです。
反動の最後に右の股関節をやや前に出すことをイメージすると尚いいでしょう。
ある投手がたった2年間で25km/hの球速を上げた右胸、右肩前トレーニング方法
では、次に右胸、右肩前に関してみていきましょう。
前回の記事でもお伝えした通り、右胸、右肩前側の筋肉が「連動」するように働くことを意識した上でトレーニングしましょう。
またそれらの筋肉が引き伸ばされた際に「短縮」しようとする機能を活かしながら、その機能にプラスαの少しの力を加えられるようなトレーニングをしましょう。
まず、右上45度前後に腕を上げ、手のひらを壁につけ、体を左方向に回していきましょう。
すると、右の胸と肩の前面が引き伸ばされるポイントがあります。
この「動作」に反動をつけて行うと、該当の筋肉が引き伸ばされた後に、元のポジションに戻ろうという動き(短縮)が起きます。
その短縮の瞬間に少しの力を加えましょう。
すると手のひらが壁から離れるような力がうまれるはずです。
この一連の動作を繰り返すことで、右胸、右肩前側をトレーニングすることができます。
何度も言いますが、あくまで身体の使い方を習得するだけで、筋肉を肥大化させることは辞めましょう。
ある投手がたった2年間で25km/hの球速を上げた左腰のトレーニング方法
最後に左腰のトレーニングを見ていきましょう。
方法は右股関節のトレーニングに左への「ひねり」を加えていきます。
レッグランジの反動版に「ひねり」を加えると、右の股関節もさらに伸ばされる感覚が出てくるはずです。
その左に「ひねり」を加える際には、右の股関節が引き伸ばされるように意識してください。
この「ひねり」を加える動作は「反動」をつけてできることがベストですが、始めのうちは難しいと思うので、徐々になれていきましょう。
無理をしてはいけません。
球速を上げるために「筋トレ」が必要という概念を捨てましょう。
どうだったでしょうか。
一般的な「筋トレ」のイメージとはかけ離れているため、違和感がある人が多いでしょう。
しかし、トレーニングの考え方は、体を大きくすることでも、バーベルをたくさんあげることでも、長距離が早く走れることでも、短距離が早く走れることでもありません。
トレーニングの目的は、
野球選手としてパフォーマンスを上げるため
です。
もう一つ付け加えれば、
球速を上げたとしても故障をすればすべてが無駄になる
ということでしょう。
驚異的な球速アップをするためには、それに見合った考え方が必ず存在します。
筋トレのための筋トレ、ランニングのためのランニングにならないようなトレーニングを心がけましょう。
決して目的がぶれることなく、検証を繰り返していく必要があるでしょう。
少し新しい考え方なので、もう一度すべての記事を読み返してトレーニングの考え方を改めましょう。
『ある投手がたった2年間で25km/hの球速を上げた筋トレより大切な考え方』
『ある投手がたった2年間で25km/hの球速を上げたトレーニングに対する考え方』
現状の野球界では、ここに記した内容のような人間の「身体」、野球界では考えられない「常識」に関する知識を勉強できる場所がありません。
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