野球肩を治療する前に筋肉が太くなると関節がずれることを知ろう
野球選手が過度な筋トレによりパフォーマンスが低下してしまうことは良くあることです。
その大きな要因は
筋トレが関節に悪影響を与えてしまうから
です。
野球人の多くは、筋肉のことが大好きなので関節のことを考えていませんが、人間の動作を考えれば野球選手に重要になってくるのはむしろ関節です。
筋肉が硬化してしまう要因さえ多くは関節の状態が要因になります。
過度な筋トレにより筋肉が肥大化すると、関節が本来持ってる可動域を活用できない状態になります。
そんな状態で外的な力で、筋肉に妨げられた以上の可動領域以上に動かすと、筋肉が邪魔になり関節が異常状態にあることを知らせるセンサーが働きます。
すると関節を保護するために、関節周囲の筋肉が硬化します。
この硬化がいわゆる「ハリ」や「コリ」と呼ばれる症状です。
するとまた可動域が狭まり・・・という負の連鎖が始まります。
さらに過度な筋トレを加えようものなら状況は悪化する一方です。
マッサージやストレッチをすれば大丈夫だろうと思うかもしれませんが、問題はそんなに簡単ではありません。
なぜなら
筋肉の硬化が疲労が原因ではないから
です。
関節が適切なポジショニングにないため、身体が意図的に筋肉を硬化させているため、いくらほぐしたところで元通りになります。
さらに問題は、
関節による筋肉の硬化は意識的にやっているのではなく身体の防衛本能として無意識に行われていることであること
です。
この関節の構造を理解して野球に取り組まなければ、常にちょっと何かをするごとに「ハリ」や「コリ」を感じ続けるでしょう。
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