野球肩の治療をする前にアイシングが代謝を低下させていることを知れ
野球選手だけでなく、日本の多くのスポーツ選手が信じてやまないアイシングですが、そのアイシングにデメリットの方が多いということが判明してきています(『アイシング不要論~アイシングをした末路と野球肩への効果』)。
野球界では特に、怪我をすればアイシング、どこかに痛みが出るとアイシング、腫れればアイシング、アザになればアイシング・・・という実態が存在しています。
しかし、痛みとは体が自分の体を治そうというシグナル、腫れは体が自分の体を治そうとするシグナル、またアザも同様にシグナルとして回復に必要不可欠な要素です。
アイシングはそれらのシグナルを抑制する行為です。
簡単に言ってしまえば、
アイシングは目の前の苦痛から逃れるために先の回復を遅らせている行為
です。
回復を促すためのシグナルを抑制すれば、治癒や改善を遅延させるのは想像に難くないでしょう。
ちなみに、冷やすと「腫れ」が収まり「痛み」も和らぐのはなぜか考えたことはあるでしょうか。
アイシングという「冷やす」行為は、患部の代謝を低下させようという行為です。
代謝が低下すれば治りが遅くなるのは必然です。
怪我や故障をすると、その部位を治癒するために血液が通常以上に集結してきます。
その結果、熱をもったり、アザになったり、腫れが生まれてしまいます。
しかし、何度も言いますが、これらは治癒を促進させるための行為です。
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