野球選手がやってはいけない反復練習
日本のスポーツ全般に言えることですが、野球という競技は中でも練習時間が長いことで有名です。
そして、練習時間が長いことが問題である以上に、その練習の中身が非効率すぎることに問題があります。
野球界では、練習メニューを決める際に練習量を増やすばかりの方向性に向かってしまいます。
練習量を足せば足すほど上手くなるわけではありません。
むしろ下手になってしまう選手の方が多いでしょう。
そして中でも、練習時間を長時間なものにし、非効率にしてしまっている要因があります。
それは、
やっても無意味な練習を反復練習してしまっていること
です。
野球人の皆が思っている以上に「反復練習」とはとても難しい練習方法です。
よく言われる「反復練習」の最大の目的は、
頭で考える前に体が反応するような状態を作ること
です。
この目的自体に間違いはありません。
そのため、「将棋」や「囲碁」のように頭で考えるタイプの競技では、駒を進めるだけの練習など行うことはありません。
むしろ色々な棋譜を練習し、想定外のことが起こった時も対応できるような、思考回路を創るように訓練しています。
いわゆる「直観力」と呼ばれるものです。
それに対してスポーツにおいては、頭で考えるよりも先に身体が反応しないことには間に合わないケースが多々存在するため「反復練習」が重要な役割を示してきます。
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