筋肉はつけるものではなく自然についちゃうもの

目指せボディービルダー

甲子園出場を経て、社会人野球まで経験し、その後、治療院にて累計7万人の治療に携わってきた私が、ふと過去をふりかえって、または今の野球選手をみていて思うことがあります。

 

みんなボディービルダーにでもなるのでしょうか?

 

これ、笑い事ではありません。笑

過去に以下の記事を書いてすごい反響がありました。

 

その筋トレって何のためにやってるの?【投手編】

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【小難しすぎて閲覧注意】筋肉の働きについて真面目に語ってみました。【投手編】

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ただ筋肉が付いていればいい。そんな筋トレを大切な野球の練習の時間にしてしまっていないでしょうか?野球に必要な筋肉は意図的につけるものではなく、「結果的についちゃったもの」という捉え方が最適な筋肉と言えます。

投手にとって必要な筋肉とは

投手がピッチングをする上で必要な筋肉の役割として、以下があげられます。

 

・投球動作のための筋肉

・スピードボールを投げるための筋肉

・変化球を投げるための筋肉

・怪我を防ぐための筋肉 etc…

 

これらの筋肉をつけるには「筋トレ」ではつけることができません。そのためには投げるのが一番です!ここからはその理由について詳しく説明していきます。

なかなかとっつきにくい内容ですが、アスリートなら身体の知識は絶対必要ですよ~

投手の「肩関節」について

野球肩革命所だけに、肩関節のことを一例に考えてみましょう。「肩関節」に関わる筋肉としてあげられるのは、

 

・三角筋

・上腕二頭筋

・上腕三頭筋

・広背筋

・大胸筋

・ローテーターカフ

 

などが大きく関わりますね。

これくらいはほとんどの選手や指導者は知っていることなので深くは話しませんが、これらの筋肉を「実際の投球時」と「筋トレ時」に分けて、「筋肉の収縮形態」に注目し比較してみましょう。

比較時のポイントとしては、

同じ筋肉を鍛えるという目的で捉えた時に、「筋トレ」の大半は肩の関節の安定性を悪くする働きとなることが多いことです。

反対に投球動作では加速減速に関わり、筋肉をゴムのようにして使う(伸ばして縮める)収縮形態で動いていることから、神経的な発達を含めて行うこと、すまり「筋トレ」より「投球動作」をした方が必要な筋肉はつくということです。

まとめると、筋肉には筋肉の長さを伸ばしながら使う筋肉(エキセントリック収縮)と縮めながら使う筋肉(コンセントリック収縮)があるということです。

 


三角筋について


【場所】

ネットですぐに出てくるので調べてね

【筋トレ】

サイドレイズなどを行う

収縮形態:コンセントリック収縮

【投球動作】

腕を振った後の腕を止める筋肉

収縮形態:エキセントリック収縮

 


上腕二頭筋について


【場所】

ネットですぐに出てくるので調べてね

【筋トレ】

アームカールなど

収縮形態:コンセントリック収縮(長頭腱が上腕骨頭を後方に押し出す力が働き肩の安定性を悪くする)

【投球動作】

肩甲骨と前腕をつないでいるので肘から先が飛んでいかないようにブレーキをかけている筋肉

収縮形態:エキセントリック収縮

 


上腕三頭筋について


【場所】

ネットですぐに出てくるので調べてね

【筋トレ】

トライセプスエクステンション、腕立て、ベンチプレスなど

収縮形態:コンセントリック収縮

【投球動作】

アクセレレーション期(動き出し)の加速からリリースまでの間に前腕を加速させる時の筋肉

収縮形態:コンセントリック、エキセントリック収縮

 


広背筋について


【場所】

ネットですぐに出てくるので調べてね

【筋トレ】

ラットプルダウン、ローイング系など

収縮形態:コンセントリック収縮

【投球動作】

アクセレレーション期(動き出し)に働く筋肉

収縮形態:コンセントリック、エキセントリック収縮

 


大胸筋について


【場所】

ネットですぐに出てくるので調べてね

【筋トレ】

ベンチプレスなど

収縮形態:コンセントリック収縮(上腕骨上部全面についており肩関節から上腕骨を前方に引き出しやすくするため肩関節の安定が著しく悪くなる)

【投球動作】

加速時に若干働く筋肉

収縮形態:コンセントリック収縮

 


ローテーターカフについて


 

【場所】

ネットですぐに出てくるので調べてね

【筋トレ】

教育的なエクササイズ程度

【収縮形態】

コンセントリック収縮

【投球動作】

肩関節の安定性、上腕骨を肩甲骨に引きつける働き、振った腕を止める筋肉

収縮形態:エキセントリック収縮

 

上記のような形になっています。

肩は消耗品?そんなことありません

肩は消耗品、投球回数を制限する、などと言われていますが、決してそんな必要はなく、ちゃんとした適切なトレーニング方法で、安全な投球フォームで行えば、特に「筋トレ」などはする必要セもなく、気づいたら筋肉ついてたよね~って状態をつくることができます。

またこの内容については改めて記してまいりますのでご期待ください♪

少し小難しい話でしたが、何度か読み返して、しっかりと知識をつけておく必要があります。

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