考え方は親子であれ人それぞれ
選手が野球選手として上手くなるためには、「選手」「指導者」「保護者」という3者の関係が絶対必要です。
この3者の関係で、野球人生は決まるといっても過言ではありません。
しかし、上達するということにおいて、「選手の考え」、「指導者の考え」、「保護者の考え」は必ずしも一致しているとは限りません。
というか、まず一致しません。
親子でさえ考え方は一致することはありません。
その中で、どのように練習していくかというのが大切になってきます。
そのためには、まずそれぞれがどのように考えているのか、それぞれが理解する必要があります。
各々の考え方について
それでは整理してみましょう!
【選手】
試合に出るために練習しています。
上手くなれば試合に出ることができると思っています。
また、ライバルよりも上手くなれば出ることができると信じています。
【保護者】
自分の子供が試合に出るにはどうすれば良いのかと考えます。
大半は練習のアドバイスや、練習の細かなところに対して助言します。
【指導者】
選手はコマです。
チーム単位で考えています。
ある選手が上手くなればいいとか、このポジションの選手の強化が課題だと感じれば、おのずと特定の選手の指導に力が入ります。
とにかくチームが勝つための練習を行います。
このように、3者が考えていることには相違があります。
問題点
では、3者の考え方において、とくに大きな問題がある点について詳細に記したいと思います。
まず上手くなるために保護者は選手にいろいろ言いますが、親から言われると無性に腹が立ち、聞く耳を持ちたくなくなるのが子どもです。
監督やコーチからの方が多少聞き入り易いですが、指導がマンネリ化していることが多いので、受け入れるにはよほど新鮮な内容の練習方法でなければ響きません。
選手自身でいろいろ試行錯誤してみても、経験不足の部分が大きな要因で、「自分で考える」ということには限界があり結局難しいと言えます。
考えることはたったひとつ
しかし、ここで一つ考えて欲しい点があります。
上手くなるために、選手、保護者、指導者が考えるべきことは同じ
だということです。
それは、
どんな練習方法がいいのか?どうやったら上手くなるのか?
ということ以外ありません。
そしてそれは、ある選手に当てはまったからといってすべての選手にあてはまるものは存在していません。
では3者がお互いにできることはなんなのか。
それは、
練習方法やトレーニング関係の情報を提供(収集)すること
これ以外にはありません。
そしてそれは、選手それぞれが、検証し、試してみるしか方法はありません。
しかし、現状としては、3者が今ある練習方法への思い込みなどにより取り組む(取り組ませる)姿勢が違っている状態で進行しています。
この姿勢のずれがある状態ではなかなか上手くいくことはありません。
あくまで皆が、おそらく効果があることを情報交換し、検証し続ける姿勢が必要だということです。
と、ここで勘の良い方は気づかれていることと思います。
一人の選手が上手くなるためには、自分で上手くなる方法を見つけることしかないということ
です。
そして繰返し改善し続けることです。新しい方法を考え付くように知識を増やしたり、体で経験したりして、より良い方法を見つけることです。
最後には、結果として全責任を負うことになるのは、選手です。このような考え方を持つことはとても大切なことだと思います。
明日からの練習、今まで通り続けますか?