かなりシビアな話ですが・・・
投手というのは、各ポジションそれぞれの役割を担っている中でも、かなり特殊で責任が大きいポジションです。
どれだけ点を取っても、ばかばか点を取られていては、試合になりません。
また逆に、点をやらなければ試合に負けることはありません。
どれだけエラーを守備陣がしたとしても27個三振をとれば0点に抑えることもできます。
これはかなり極端な例ではありますが、投手というのはそれぐらい試合で大きな役割を担っています。
小学校からプロ野球選手に至るまで、そんな責任重大な投手であり続けるためには、絶対的に必要なことがあります。
スパイダーマン的に言えば
大いなる力には大いなる責任が伴う
という感じでしょうか。
今からお伝えすることを持っていなければ投手は諦めてください。
もしくは、持つ努力をしていないのであれば、いますぐ辞めて他のポジションで生きていくことを考えるべきです。
かなりシビアな話ですが、それぐらい大切です。
投手が投手であり続けるために必要なこと
では、投手が投手であり続けるために絶対必要なこととはなんでしょうか?
それは、
ウイニングショットをもつこと
です。
これは何も、誰にもバットにかすらせることのない剛速球を持て、とか単純にラストの一球に使える球をもて、といっているわけではありません。
投手で長くやるためには、「ウイニングショット」は絶対に必要不可欠です。
しかし、今の野球界では「ウィニングショット」の意味合いを間違えて捉えているケースが多々見受けられます。
ウイニングショットとは
ウイニングショットとはなんなのか、お考えになったことはあるでしょうか?
ぼんやりとしたイメージをもっている方が多いと思いますが、あなたが投手であれば、しっかりとしたイメージをもっていなければ、投手であり続けることは不可能です。
これは、断言できます。
では、ウイニングショットとは、何なのか。 それは・・・
確実にアウトになるきっかけになる球
です。
よく「三振をとる球」というイメージがあうと思いますが、結果論としては確実にアウトをとれるきっかけになる球であれば、それはウイニングショットです。
それは初級にこの球を投げておけば、次の球で確実にショートゴロをとれる、というのであればウイニングショットは初級の球です。
この感覚が非常に大切です。
何も三振を取ることができる球だけがウイニングショットではありません。
具体的なところでいうと、
・確実にコントロールできる自信がある
・打者が狙っていても打てない
・初球に投げることができる
・カウントを稼ぐ球に使うことができる
・決め球になる
・空振りを意図してとれる
このような球のことをウイニングショットといいます。
このウイニングショットがなければ、投手で長くやることは不可能です。反対に言えばこれさえあれば長く投手でメシが食えるということです。
ストレートで言えば初速と終速の差がなく、打者が狙ってても空振りが取れるストレート!
決してスピードではありません。
変化球もしかりですが、狙ってても当たらない、そんなボールです。
これこそウイニングショットですよね。
このウイニングショットさえあれば、打者を料理することはいたって簡単となりますので、省エネピッチングも実現します。
ウイニングショットがある選手はそれを磨き、ない選手は打者にどのボールが打ちにくいか聞きましょう。
どこかにヒントがあるはずです。
ウイニングショットあらずして投手にあらず。