打者をてだまにとる投球術【全3話】
今回の記事から全3回に分けて、『打者をてだまにとる投球術』をお伝えしていきたいと思います。
全3話を完璧にマスターして、打者を次々と打ち取っていきましょう♪
第1話:『心理をよむ』
第2話:『不安にかられずに投げ切れるか』
第3話:『経験の数がものをいう』
投手の役割は打者を迷わせること
では、第1話「心理をよむ」を記していきます。
まず、投手が打者を打ち取る上で、最も大切なこととはなんでしょうか。
これは、投手が行うことの全てにおいてのキーポイントになるので、心に刻み込んでおく必要があります。
それは
「打者を迷わせること」
打者を迷わせることができれば、9割以上勝ったようなものです。迷わせて打たれたヒットというのはたまたまなのであまり気にする必要はありません。
投手は打者を迷わせるために、配球を組み立て、そしてそれは、打者と対峙する以前、むしろ、試合に臨むまでの過程の方が大切です。
得意なボールと打ちにくいボール
打者を迷わせる上で重要になってくるのが、得意球。
あなたという投手は、どんなボールが得意でしょうか?
小学生であれば、ストレートしかなければどのコースと高さに投げることが得意でしょうか?
中学生以上であればどんな球種でどのコースに投げることが得意でしょうか?
皆それぞれに、得意な球や球種、コースなどがあると思います。しかし、意外にも見落とされがちなことがあります。
それは
あなたの得意球は打者にとって打ちにくいボールなのか
ということです。
これは意外にも盲点な部分です。自分が得意なボールがイコール打者にとって打ちにくいボールであるとは言い切れないはずです。
これが第1話のポイント、「打者心を本当に理解しているか」という点です。
もし、仮に、あなたの得意球以外のボールが打ちにくいというケースがあれば、それは決め球になるボールです。
投手の目的というのは、打者を打ち取ることです。
そこに、あなたの得意、不得意は関係ありません。
打者が打ちにくいボールであれば、それを投げていればバッターを打ち取ることができます。
あなたのどのボールが打者にとって打ちにくいボールなのか知っていますか?
打ちにくいボールの知り方
では、どのようにして打ちにくいボールを理解すればいいのか・・・ってそれは簡単な話です。
チームメイトに聞いてしまえば終わりです。
自分のチームにたくさんのチームメイトがいると思います。それらのチームメイトと対戦したことはありますよね?
試合形式での練習や紅白戦などです。対戦したことがあるのであれば、どんなボールが打ちにくいか聞いてください。
自分が得意とするボールと、打者が打ちにくいと思うボールが合ってるかどうか?
合っていればいいでしょう。しかし合っていなかったら、打者が打ちにくいと言っているボールを磨きましょう。それで大丈夫です。
まずは、「打者の心理を適切によむ」こと、自分の認識と現実のギャップをしっかりと把握しましょう。
ここまでできれば第一関門は突破です。
この先は次回に続きます。
次の話 >>> 第2回:「不安にかられずに投げきれるか」