「柔軟性」と「しなやかさ」は違う
スポーツ選手は「体が柔らかい方がいい」などと言われることがよくあります。
野球選手も例外ではありません。
もちろん固い動きよりも柔らかい動きの方がいいと思います。
しかし、その柔らかさというのは「しなやかさ」という意味合いであり、決して柔軟体操などが柔らかいという意味ではありません。
つまり、柔軟体操やストレッチで柔らかいからといって、しなやかに動けるかというとそれはまた別問題だということです。
ここの違いを勘違いしてしまうと、無駄な時間をストレッチや柔軟体操に費やしてしまう可能性が高まります。
(『そのストレッチには意味がない?! ~野球選手にとって必要なストレッチ~』)
「しなやかさ」とは何なのか
では、「しなやかさ」とは何なのでしょうか。
野球肩革命所で考える、「しなやかさ」とは、
力の伝達が効率的に行われ、それぞれの筋肉や関節が上手く連動しているか
ということです。
そこには筋力量がいくらあっても、また、ストレッチできる筋肉を持ち合わせていたとしてもそれもまた別問題だということです。
チームにこんな選手はいませんか?
「柔軟性はあるのに動きは固い」
こういう選手はまさに力の伝達がスムーズに行えず、力のロスがたくさんある選手であるといえます。
反対に柔軟体操が固くても、しなやかに動きをする選手も沢山います。
どちらが野球選手にとって必要でしょうか??
もちろんベストは柔軟体操もやわらかく、しなやかに動ける選手だと思いますのでみなさんはそこを目指して欲しいと思います。
しかし、しいていうなら「しなやかさ」を持つことが最優先事項であることは言うまでもないでしょう。
「動作」の中での筋力は図れない
筋力に関しても
「筋力は筋肉の横断面積に比例する」
という科学的根拠があるので太くすれば力を発揮するはずですが、これは、
「動作」に置き変えた時にはあてはまらない
ということをご存じでしょうか。
筋肉一つを体から取り出して、電気刺激を与えて収縮した時の力を図った時のデーターが根拠となっているので、純粋な筋肉量を増やすことで、筋力が増加していることは間違いないでしょう。
しかし、「運動」や「動作」というものは様々な筋肉、関節、神経の絶妙なバランス、地面に接地している足の裏からの力などを、
複合的にできるだけ力のロスなく伝達できるかどうか
によって総合の力に変化がでてきます。
それは、なかなか科学的に測定できるものではありません。
そのため、細くても、パワフルなスイングをしたり、スピードボールを投げたり、怪我しにくかったり、などという選手が存在するわけです。
いち早くこの「しなやかさ」を手に入れましょう。
その手に入れる方法については、後日、記事を記していきます♪