シュートしてしまうのはそんなに悪いことではない
投手の中では、ストレートがすぐにシュートしてしまう人というのはよくいらっしゃると思います。
よく悩んでいる方をみかけるのですが、実はそこまで悩む必要というのはありません。
あくまで自分の投げやすいフォームで投げているのであれば、
それはあなたの特性
です。
その特性をいかした投球をすれば実はたいした問題はありません。
そのシュート回転をしたストレートで、アウトローにきっちり投球することができれば問題ありません。
そんなシュート回転する人がアウトローに投げられるようになるためにおススメの練習方法があります。
それは、
シュートをアウトハイに投げる練習
です。
つまりは、左ピッチャーは左打者のアウトハイ、右ピッチャーは右打者のアウトハイへとシュートを投げるということです。
シュートする投手の特徴
例えば右投手が右打者のアウトコースに投げたボールがシュートして真ん中に入ってきてしまって痛打されることがよくあります。
そのような投手は、しっかりとアウトコースに投球する必要があります。
それは、見せ球に使う場合も、決め球に使う場合も同様です。
アウトコースにしっかりと投げられなければ次の組み立てが難しくなったり打者有利のカウントになることで、投手不利な状況になってしまいます。
野球はスピードボールが投げられなければ、コントロールと変化球のキレで勝負するしかありません。
しかも生涯野球選手として活躍するならば、スピードボールとは160km/h以上の球を指します。
逆に、変化球であっても、仮に狙われたとしても打たれないようなキレのある変化球を1種類磨く必要があります。
このいずれかを達成すると「勝てる投手、勝ちが継続する投手」になります。
反対にそれができないと、「まぐれで勝って、勝ち続けることはできない」ということです。
仮にシュートしてしまう投手が右投手で右打者の内角のみで勝負するようなタイプの投手であれば、それほど修正は必要はありません。
使い方だけ学べば、そのシュート回転のストレートが決め球かつ、カウントを稼ぐボールにもなるので、問題ありません。
しかし、そんなタイプの投手も少ないので、大半の投手は、右打者のアウトコースがシュートして真ん中に入ってきたということがないような練習をする必要があります。
そんな時の練習法が、アウトハイを狙ったシュートを投じる練習です。
慣れてきた段階で徐々にそのコースを下に下げていけば、キレイにアウトコースにシュート回転のストレートを投じることができます。
やってみれば分かると思いますが、これが意外にも効果的です。
左投手であれば、このシュート回転の力を借りれば、右打者のインコースにいわゆる「クロスファイヤーボール」が投げられるわけですから、見事な勝負球になるわけです。
決してシュートしてしまうストレートがいけないわけではなく、その使い方を学ばないことが投手としてもったいないことです。