投げ込むことにはメリットもあればデメリットもある
春のシーズンに向けて、いよいよ投げ込みを始めている投手も増えてきているのではないでしょうか?
だいたい3月からのオープン戦に向けて約1ヶ月前を目途に仕上げていきたいところです。
つまり、2月上旬から投げ込みを開始して、2月の中旬くらいには試合形式で投げられる状態にしていきたいところですね。
ということはそろそろ本格的にブルペンに入り始めた投手が多いということです。
常日頃、「野球肩革命所」では、実際の投球を行うことでしか、投手にとって本当に必要な筋肉がつかないことを推奨しています。
しかし、本日はそんな投げ込みをすることでの最大のデメリットについてお話ししたいと思います。
どんなものにも常にメリット、デメリットは存在しており、そのデメリットを分かった上でやらなくては、簡単に故障や怪我につながるので、常に意識をしておいて欲しいところです。
投げ込みのデメリット
投げ込みとは、どのような練習かというと
「反復運動」
と呼ばれるジャンルのトレーニングです。
この反復運動というのは、動作を記憶させる要素が強いトレーニングになります。
体に球数をたくさん投げる行為を記憶させることで、それに適応した体を作りあげるのと同時に、フォームを記憶させたりする意味合いが強いものです。
ということは最適なフォームを反復練習すれば、最適なフォームが身につく反面、
何処かが狂ったフォームを反復し続ければ、おかしなフォームが身につく
ということになります。
これではせっかくの冬場のきつい練習を潜り抜けてきたのに、シーズン直前の投げ込みで全てを台無しにする可能性があるということです。
練習とは反復練習が大半を占めますが、一度身についてしまったフォームは簡単には変わりません。
良いフォームを身につければ、とても良いシーズンをおくる可能性が高まる一方で、万が一変なフォームを身につけてしまうと苦しいシーズンを送る可能性が高まってきます。
これを防ぐためには、
投げ込みの1週間ほど前はシャドーピッチングなどでしっかりフォームを確認
した後に投げ込みを行う必要があります。
また、せっかく投げ込むのですから、単純に数を投げればいいという考えはやめましょう。
何か目標を持って、達成できるまでやめないというような、形で投げ込むと、精神的な部分を考えるといいと思います。
『もう数を数えるだけの投げ込みはやめましょう ~投げ込みのやり方~』
『日頃のピッチング練習は試合ではいかされていないという悲しいハナシ』
そろそろシーズンインに向けて大切な時期です。諸々シビアに考えていきましょう!