可動域だけで測ると野球肩が再発してしまう原因
整形外科的な検査法では、関節単体での可動域や、筋肉単体での筋力測定はできたとしても、複合的な運動をした際の測定というのは困難です。
しかし、野球選手の動きは複合的な動きばかりなのに、測定できないのでは意味がないと思いませんか?
スポーツ選手の傷害におけるケアや治療は、もっと深い動きの部分までみていかなくては改善方向へ向かうことは難しいでしょう。
野球選手の肩関節はその最たる例です。
野球選手の中でも、投手というのはナーバスな選手が多いポジションです。
痛みの感じ方というのは人それぞれで、人によって痛い痛くないは分かれます。
しかし、投手の痛みの感じ方においては、非常に繊細で細かいところまで感じるため、可動範囲を一つの指標とするならば、野手に比べて1割ないし2割は可動範囲を広げるぐらいの配慮が必要です。
そのため投手、付け加えれば外野手は、全力投球時に痛みを伴わない状態での復帰が望ましいと思います。
やや痛みがあるようだと、全力投球を繰り返していくとまた再発する可能性が高まるからです。