投手は簡単に「肘が痛い」とは言い出せないもの
春先のここにきて、投手の「肘の痛み」に関する質問が多数寄せられてきています。
このシーズンは、年明けから各チームともに、本格的に練習が始まり、合宿やキャンプなど、シーズンインに向けてペースアップしてきている時期でしょう。
投球数が格段に増えてきたり、投内連携等やサインプレーなどのチェック、ゴロの処理や、バント守備などが積極的に入ることから、肘が悲鳴を上げてしまうのではないか、という不安にかられているのでしょう。
とはいえ、この時期に「肘が痛い」、などと言い出せないのも正直なところではないでしょうか。
この時期に第一線から退いてしまった日には、春からの試合には到底使ってもらえないでしょう。
そこでライバルが活躍しようものなら、自分にチャンスなど二度と回ってこず、結果的に一年間試合にほとんど出場できなかった・・・なんて笑えない状況になりかねません。
そんな笑えない状況になる前に、悲鳴を上げている肘、不安が残る肘をスタッフに隠しながら治していかなくてはいけません。
そんな時の対処法をお伝えいたします。
肘に不安がある投手におススメ
まず、腕は下に下げた状態で、うつ伏せになってください。その時、顔は投げる腕とは反対を向きます。
次に肩が痛くならない程度に、うつ伏せのまま少し肘を床に沿ってスライドさせるように上げます。
すると、二の腕の内側から肘にかけてが、少し天井の方を向き始めたのがわかるはずです。
この状態をつくって、腕の付け根から肘までをゆっくり誰かに踏んでもらいましょう。
時間は10分から、20分くらいでいいでしょう。
肘の内側には尺骨神経と呼ばれる神経が走行しているので、「痺れ」には十分注意して行ってください。
このマッサージを数日間、繰り返しながら投球を継続し、経過を観察していきましょう。
投球数は症状によって変えていきましょう。まだ無理する時期では決してありません。
上記のような調整を繰り返し、経過を見ながら春のシーズンに間に合うように調整していくことをおススメします。
ただ、一番は安心して任せることができる野球の傷害のスペシャリストと相談しながら治療していくことです!
決してノースローだけが解決法ではないし、ただただ我慢してプレーを続けることはもっての他です。
お住まいのエリアによってはご紹介も可能なので、そんな方は「野球肩革命所」アカウントまでご相談ください。その他のご質問もお答え致します。