「体幹」がなぜ大切なのか
体幹は野球選手にとってとても大切で重要だと言われています。
その範囲は野球だけにはとどまらず、どんなスポーツでも言われていることです。
それもあってか、最近では「体幹トレーニング」をするのが一種のブームのようになっています。
しかし、「体幹」って何か知っていますか?
「インナーマッスル」の所でも触れましたが、野球界では、その正体を知らずにトレーニングしていることが多いです。(『インナーマッスルがなぜ大切か知っていますか? ~よく分からず鍛えている人ばかりの野球界~』)
「体幹」というものの正体については過去の記事で記しているので、そちらでご確認ください。(『体幹がなぜ大切か知っていますか? ~体幹はあくまで「ハブ」であるだけ~』)
本日の記事では、その「体幹」をイメージすることにフォーカスしてみましょう。
体幹をイメージしましょう
それでは体幹についてイメージしてみましょう。
体幹はちょうど、首の下の鎖骨の付近からを言います。
そこから徐々に下がっていき鼠径部(太ももの付け根)までのことを言います。
上から見ると、首の付け根、下から見ると、丁度股間周囲も含みます。
どうでしょうか?
あなたが行っているトレーニングは意味をなしている気がするでしょうか。
「体幹トレーニング」の主流は腹筋や背筋で、その腹筋や背筋だけのトレーニングでは、体幹のほんの一部を鍛えたということにすぎません。
「体幹」というのはもっと広いエリアのことを指す
体幹は上から順番に言うと、斜角筋、肋骨周辺の筋肉、中には肺や心臓、肝臓に胃、膵臓、十二指腸、小腸、大腸などがあります。
それらの体幹の周囲には、確かに腹筋や背筋が存在しているものの、ほんの一部(そして上辺)だけを鍛えているに過ぎません。
そして、その一部分だけのトレーニングを行うということが、どれだけ身体のバランスを崩す原因となっているかを考えてみたことがあるでしょうか。(『筋トレがもたらす負の効果を知っていますか? ~野手の故障No.1「肉離れ」の正体~』)
「体幹トレーニング」と言われえると、腹筋や背筋をイメージしてしまうのはとても危険です。
できるだけ体幹のエリアを大きく考えて全体的に捉える必要があります。
もちろん表面的ではなく、厚みのあることなので、全てを捉えるという考え方が大切です。
体幹のイメージの捉え方とすると、大きなゴムまりのようなイメージが良いかもしれません。
そのゴムまりの全体をくまなく使うことで初めて体幹を使った動きができるというものです。
単純に腹筋・背筋を行ったのみで体幹が鍛えられたということはありえません。
それでは体の伸展屈曲の運動の練習程度です。
もっと体は効率よくかつ最大限に力を増幅させることも可能ですので、今までの体幹の概念をこれからは変えて考えていきましょう。
きっと良いパフォーマンスとなると思います。