野球肩の痛みは「痛み」の部分だけ見ていても一生治らない

野球肩の痛みは「痛み」の部分だけ見ていても一生治らない

野球選手は「肩」や「肘」を痛めやすいことで有名です。よく言う「野球肩」や「野球肘」というやつです。

原因は、「上腕骨(腕の骨)」と「肩甲骨」の関係性から痛めることが多いと言われています。

しかし、注意しなくてはいけないのが、

これはあくまで結果論であってもっと綿密で様々な関係性から起こっている

ということです。

「痛み」が発生している箇所ばかりに注意が行っていては治るものも一生治りません。

その結果がどうしようもない状態になり引退(つまり、私のこと)。

現在故障中の方はもちろんのこと、故障の予防のためにも、野球選手にとって最低限必要な身体の知識を身につけましょう。

また、今回記している記事の内容のような考え方は技術を高める上でもとても大切になってきます。

身体のケアやメンテナンスは、何も怪我・故障リスクを高めるためだけに行うのではなく、自分の身体への理解を高め、パフォーマンスを高める上でも重要なことです。

野球肩の痛みが発生する要因となる一連の流れ(例)

まずは「肩甲骨」の動きからみていきましょう。

「肩甲骨」は、「肋骨」周囲の組織との動きや、「鎖骨」との関節の動き、「背骨」との筋肉を介しての動きと関係しています。

例えば、「姿勢が猫背の選手」というのは、「肩甲骨」と「背骨」との間の筋肉に緊張が高まっている傾向にあります。

その結果、「肩甲骨」周囲が硬くなり、左右の距離が離れてしまうため、動きが悪くなってしまいます。

「肩甲骨」の動きが悪くなると、「肩甲骨」から「上腕骨」に対しての動きが当然制限されることになります。

この状態でボールを投げることを繰り返していくと、様々なところへ必要以上のストレスがかかってしまいます。

上記は一例ですが、このような関係性から結果的に肩のどこかを痛めてしまいます。

「痛み」として発生しやすい場所が、「肩甲骨」付近だったり、「上腕骨」付近だったりするわけです。

このケースで言えば、治さなければいけないことは「猫背」であったのにもかかわらず。

野球肩を治すための本質的なアプローチ

痛めてしまった場合、その反対のプロセスを追えば元通りにすることができます。

しかし、数年かけて作った肩痛(クセ)なので現実的には難しい場合が大半です。

そんな時には、「強硬手段」が必要になってきます。

痛みには「閾値(いきち)」というものがあります。

「閾値」とは、「感覚や反応や興奮を起こさせるのに必要な、最小の強度や刺激などの(物理)量」のことを言います。

とりあえずその「閾値」以下であれば痛みは感じないので、(先ほどのケースで言えば)「閾値」以下の力を加えた状態を常にキープしながら、硬くなった筋肉や、猫背などを変えていくことをお勧めします。

積極的に「筋肉」や、「神経」、「靭帯」などに「物理的な刺激」をかけて、体に変化を与える必要があります。

そうすることで痛みは自然と改善していきます。

肩というのは非常に繊細な関節です。

その繊細な関節を、野球選手というのは、ダイナミックな動きを強制するため、スポーツ選手の中でも無理をさせてしまうことはしかたがない一面があります。

野球選手はボールが投げられなければ”ただの大きい人”です(ちなみに、私はただの体がでかいだけの木偶の坊になりました・・・)。

当時の私には知識もありませんでしたし、適切な助言をしてくれる人にも出会えませんでした。

しかし、自分が経験し、自信の治療院で実践してきた知識が今では持ち合わせています。

私と同じような人間が、一人でも減るように切に願っています。

何かご相談があれば弊社LINEアカウントまでご連絡ください。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA