プロ野球選手のケアはケアになっていない
プロ野球選手のケアは実はケアになっていないというのが事実だと思います。
まさか・・・と思われた方が大半ではないでしょうか。
イメージでは、たくさんのトレーナーを配備し、最先端医療機器を導入し、主治医や様々な国家資格保持者がチーム内いる感じです。
確かに、現状では上記のようになっています。
それにもかかわらず「ケアになっていない」ということはどんな理由から言えるのでしょうか。
もし「ケアになっていない」のだとしたら、真似してしまっている人には衝撃の事実となるでしょう。
プロ野球選手のケアがケアになっていない理由
それらの最新技術の環境でもケアになっていないのには原因があります。
それは
「ケアになっていない」原因を作っているのは選手自身
だからです。
国家資格を保有するメディカルトレーナーは選手の故障箇所の、治療や改善をしたいと思っていることはよくわかります。
しかし、選手側が治療というよりも心地よいマッサージを求めてしまうという傾向が現状を作り上げています。
怪我や故障をするまで、ケアという名のマッサージをしてもらい、怪我をしてから、トレーナーに病院に連れて行ってもらい医師の診断を仰ぐというスタイルです。
新聞には診断名が乗ります。
「⚪︎⚪︎損傷」や「⚪︎⚪︎の炎症」などといった形です。
しかし、これらは治療家であればそんな診断名など関係なく、選手を現場復帰させることができる術をもっています 。
医師的には「全治何ヶ月」と判断したものまでも、数日から数週間で復帰させることができるのが治療家の実力なのです。
選手自身が治療を望まなければケアにはならない
しかし、選手自身が治療を求めず、マッサージを求めているため治療家・トレーナーがなす術がないというのが現状です。
コーチ陣を含むスタッフやトレーナーはマッサージを施し、怪我をしてから病院に連れて行くというスタイルが延々と続いています。
これらは我々「柔道整復師」や「鍼灸師」もそれだけの技術をアピールして認識させていないという落ち度なのかもしれません。
また「治療家」と称してマッサージしかできない人がいるのも事実です。
しかし、「監督」、「スタッフ」、「選手」、「トレーナー」という関係性が確立し、役割を把握して、お互いの仕事の領域を理解することが大切です。
そうすれば怪我による2軍落ちやDL(故障リスト)入りというような選手は確実に減り、スター選手が1軍で試合に出続けることができるというようなことも可能でしょう。
プロ野球は一つのエンターテインメント性があるからファンは集まります。
一流選手が試合に出なければ、やはり球場から人の足は遠のきます。
メジャー流出が取りざたされていますが、メジャーに行きたくなるような環境を作っているのは日本のプロ野球です。
トレーナーや治療家への理解を高めること、マッサージは治療ではないこと、自分の身体の理解を高めることが、直近の野球選手達に求められることではないでしょうか。
野球選手の大半は、「故障・怪我をしないこと」、「疲労回復すること」に二点ができてしまえば、後は勝手に上手くなってしまうものです。
寝るだけでは疲労はとれません。
マッサージは気持ちの良い麻薬のようなものです。
ストレッチも大半の選手がやり方を間違っています。
さて、あなたはどうしますか?