野球界の縦社会が崩壊する日
野球業界の「縦社会」は、他のスポーツ業界を見ても突出して強烈な構造をしています。
日本の中では歴史と、過去の爆発的な人気を考えれば仕方のないことなのかもしれません。
「監督の言うこと「、「先輩の言うこと」は、大半のことに対して納得しなければならない社会構造が出来上がっています。
メジャーで活躍するイチロー選手は、高校時代に「縦社会」がきっかけでイップスになっていたり、清原選手の右打ちが得意になった理由が「縦社会」にあったと本人談がありました。
現在の「監督」や「コーチ」になっている人は、「縦社会」の名残がある方々だと思います。
反対に、今の「高校生」や「大学生」は「情報社会」にどっぷり浸かっています。
「スマホ」を持っているのは当たり前、「インターネット」なんて意識も持たないほど当たり前です。
そのため、様々な情報をたくさん入手することが可能で、「知識」が豊富だと言えます。
内情は、良い情報もあれば、悪い情報もあるため、頭でっかちになってしまう側面も孕んでいますが、本題とはそれるので、割愛したいと思います。
良し悪しは別としても、簡単な「練習方法」、「トレーニング方法」、「ケア方法」などは、自分で学び、自分で行うことができる時代になっています。
まだ、選手自身が考えながら進めて行く野球界にはなっていませんが、この流れは止まることはありえません。
つまり、これからの野球界では、以下のような構図が出来上がることになります。
「スタッフは情報収集が苦手なので情報不足に陥る。反対に選手は情報豊富なので意見が食い違ってしまう。選手の質問に対して、スタッフが適切な回答をできなければ選手が言うことを聞かない。」
ここでは良し悪しの話は別として、上記のような構図が出来上がっていくのは間違いありません。
あなたはこれからの野球界の変化についていけるか
今の40歳台の野球経験者が、今の中学生や高校生に、インターネットの使い方に敵うはずはありません。
情報の正確さは置いておいても情報量だけで選手に適うことはありません。
それでも、これからの「監督」や「スタッフ」は、選手からの質問に対して、適切な回答をしなければなりません。
適切な回答ができれなければ、チームをまとめていくことは非常に難しくなっていくでしょう。
現代の野球界、これからの野球界は、速度を速めて変わっていくと考えられます。
上記のような構図が着々と構築されていっています。
練習時間が短縮され、効率的に上達する方法が推奨されるようになります。
野球界の上下関係も、次々と枠が取り払われ、真新しい世界に変わっていくでしょう。
選手が主体となって活躍する場が出来上がっていきます。
立場だけで人に言うことをきかせる時代は完全に終わってしまいます。
あなたはこれからの野球界の変化に乗り遅れないように、「自分で考える力」を養っておきましょう。
選手も、監督も、コーチも、野球界すべてに関わる人にとって「考える力」は必ず必要になってきます。