野球選手に「器用さ」って必要だと思いますか?
野球選手には「器用な選手」と「不器用な選手」が必ず存在します。
できることなら「器用な選手」になりたい人が多いですよね。
でも本当に「器用な選手」の方がいいのでしょうか。
活躍している選手の多くが「器用な選手」なのでしょうか。
野球選手にとって「器用なこと」がどのような影響を与えているのか検証していきましょう。
それには、「器用な選手」と「不器用な選手」の絶対的な違いを見ていく必要があります。
器用な選手と不器用な選手の違いとは
「器用な選手」は、練習だけではなく、私生活も含めて、機転が利いています。
切り替えも早く出遅れることはあまりありません。
反対に「不器用な選手」は覚えたことを忘れることが苦手で、新しいことを取りいれることができません。
しかし、この違いには、「メリット」もあれば「デメリット」もあります。
「器用な選手」はせっかく覚えた良いこともすぐに忘れる傾向にあります。
調子が良いと思えった次の日には悪くなったり、しかし修正がすぐにできるので、ある一定のレベルでのパフォーマンスをキープします。
しかし、ここでのポイントは、「ある一定」だと言うことです。
反対に不器用な選手は、覚えは悪いのですが、良いことを一度覚えてしまうと、水を得た魚のようにいっきにパフォーマンスが向上します。
そしてなかなか忘れることはありません。
その後は、いっきに突っ走って大活躍する傾向にもあります。
どちらも、活躍ができる可能性があり、活躍できない場合もあります。
「器用な選手」は「今ひとつ足りない」という印象が強く出ますし、「不器用な選手」は「ダメな時は使えない」という解釈になってしまいます。
器用な選手と不器用な選手のどちらが良いのか
では、「器用な選手」と「不器用な選手」はどちらがいいのでしょうか。
どちらも活躍できる可能性があることから、良い悪いはないということが理解できるでしょうか。
何が言いたいのかというと、
「器用な選手」や「不器用な選手」はあくまで個性でしかない
ということです。
どちらの選手であっても活躍する可能性がある限り、その個性を活かす方法を考えれば言い訳です。
こういった選手の特性をスタッフが一目瞭然で見極め、それぞれにベストな指導方法で接することが重要です。
10人の選手には10通りの違いがあり、10通りの教え方が必要です。
「器用」や「不器用」は分かりやすい判断基準かもしれませんが、「不器用な選手」にもその人にしかない可能性を秘めています。
もし仮に、「器用な選手」が絶対であると捉えれば、「不器用な選手」は成長する可能性が消えてしまいます。
もし「不器用」なことで悩んでいらっしゃるのであれば、そんなことで悩む必要はありません。
逆に「器用な選手」で特徴を出しづらい選手も同じく悩む必要もないでしょう。
あなたの特徴にあった練習方法やトレーニング方法を自分で考えて検証することを大切にしましょう。