【野球肩への対策】野球選手は身体の構造を学ぼう
野球選手は「野球肩」や「野球肘」に悩まされ、選手人生を終えてしまうことがあります。
そしていつも、故障をしてから自分の身体の大切さに気付きます。
怪我や故障をしてから自分の身体の構造について勉強をし始めます。
これは、人間である限りしかたのないことではありますが、一つ考え方を変えてみてください。
野球選手は身体を資本にプレーを続けることになります。
故障や怪我の予防として身体の構造について学ぶことは、プレーの向上にもつながります。
身体の構造を学べば、自分の身体をどのように使えばいいかを考えることにも他なりません。
また、そのために必要な知識は、小学生の理科レベルの知識があれば問題ないことばかりです(『野球肩になる前に肩関節を勉強せよ! ~必用なのは理科レベルの勉強で十分~』)。
野球界はどうしても身体の構造について指導できる人は少ないので、自分たちで学ぶ習慣をつけておきましょう!
【野球肩への対策】肩関節について
それでは、本日は、「肩関節」の構造について学びましょう。
肩の関節は「肩甲上腕関節」と呼ばれている関節のことを指していることが多いですが、実際には5つの関節の総称を「肩関節」と呼びます。
その5つとは
・肩甲上腕関節(肩甲骨と上腕骨)・肩甲胸郭関節(肩甲骨と肋骨)・肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨)・胸鎖関節(胸骨と鎖骨)・第二方関節(肩峰と上腕骨上部)
のことを「肩関節」と呼んでいます。
この関節の中で最も傷害が発生しやすい関節は「第二肩関節」です。
「インピンジメント症候群」を引き起こす場所こそが「第二肩関節」です。
ちょうど「肩峰」の下の「上腕骨」との間に、「棘上筋(きょくじょうきん)」と「棘下筋(きょくかきん)」の一部が入り込んでいます。
この2つの「筋肉」たちは、「骨」や「関節」に挟まれ、こすられる状態を繰り返します。
この状態が続くと、「傷」になることもあれば、「出血」してしまうケースもでてきます。
かなりの激痛が襲うようになります。
これがまさに「野球肩」の始まりです。
「棘上筋」や「棘下筋」といった「インナーマッスル」は、血管の分布が少ない特性を持っています。
これはつまり、「怪我をしやすく」、「なかなか治りにくい」という筋肉群であることを意味しています。
野球選手であれば当然のようにここに記されているぐらいの「肩関節」の知識は必要ですよ。
故障や怪我も、病気と同じで早期発見が最も重要なことです。