野球肩の原因を知るためには一般的なレベルのモノサシで見てはいけない
「肩」は野球選手にとって、最も大切な身体の一部と言っても過言ではありません。
いわゆる「野球肩」という故障のリスクを常にはらんでいるスポーツであるからです。
一口に「肩」と言っても、正確に言えば「肩関節」のことを指しており、その「肩関節」のケアは野球選手にとって最重要項目と言っても言い過ぎではないでしょう。
「肩関節」のケア方法にかんしては、自分の感覚も大切ですが、常に他人の客観的な所見も重要になってきます。
野球選手の「肩関節」の使い方というのは、一般的な生活レベルでの使用度を超越しています。
そのため、「自分の考え方」だけではなく、誰かの客観的な所見も重要にしなければなりません。
もしくは、適切な身体に関する知識を、故障をする前に学んでおくことです。
「故障をする前に」と記したのは、一度、「肩関節」を痛めてしまっては完全回復はほとんど見込めないからです(私自身10年以上経った今でも違和感を感じ続けています)。
【野球肩の対策】「肩」の疲労回復に「ストレッチ」が意味をなしていない?!
さて、「肩関節」が張ってきました。あなたならどうしますか?
おそらく「ストレッチ」をやるのではないでしょうか。
ストレッチをすると心地よい伸びを感じるため、「肩関節」周りの疲労が回復したように感じますよね。
・・・が、本当に回復しているのでしょうか。
私の経験上、一時的に回復したかのように感じることはあるかもしれませんが、すぐに元通りになってしまっています。
それでも疲労が回復したように感じるのは、時間の経過でも回復はするため、「ストレッチ」による回復よりも時間による回復の作用が大きいはずです。
「ストレッチ」によって回復が促進されているのかは疑わしいトコロです。
「肩関節」は「ストレッチ」をするぐらいであれば、「ホットパック」を当てることの方がまだましです。
試合中であっても「イニング」間に、ベンチで「肩」にホットパックをのせて温めておくケア方法、回復面で非常にメリットがあります。
今一度「ストレッチ」の効果について自分自身で検証してみましょう。
ポイントは「ストレッチ」による気持ちよさには、麻薬作用のような癖になるポイントがある点です。
「気持ちいい」=「回復している」ということではないとご理解ください。
今後、「ストレッチ」に変わるセルフで行える「関節の調整方法」もお伝えしていこうと思っているのでご期待ください。