【野球肩の対策】野球選手がうまくなりたきゃ軟骨の凄さを知れ!
野球選手と言えば、何よりも「肩」のお世話になっているスポーツです。
「ボール」を投げる時に使っているのは想像しやすいかもしれませんが、「バッティング」時にも「肩関節」は重要な役割を果たしています(『野球選手は今すぐ「肩関節」を勉強せよ! ~バッティングにだって「肩関節」は大切~』)。
もちろん人間の「関節」で不必要な「関節」はありませんが、野球選手である限り少なくとも「肩関節」ぐらいの知識をもっておきましょう。
なかでも「肩関節」にある「軟骨」が重要な役割を果たしていることを知りましょう。
これらの知識は、故障・怪我の予防と捉えられがちですが、自分の身体の構造を知ることは、パフォーマンスの向上にもつながることです。
身体の構造を知れば、自ずからその使い方を考えるようになり、適切なトレーニングをすることができるようになるでしょう。
肩関節の軟骨は驚異的な働きをしている
肩の「関節」は体にたくさんある関節の中でも特殊な形をした「関節」です。
医学的には「球関節」と呼ばれ、けん玉をイメージすれば構造が理解しやすいです。
不安定な受け皿に玉が乗っているような状態です。
その「不安定さ」のおかげで、様々な動作を実現しますが、その反動で安定しないという特徴があります(「肩関節」は「不安定」だからこそ「凄い」 この意味が理解できればあなたは上手くなる)。
そんな不安定な「関節」を、ぐるぐると動かす競技ですから故障や怪我をしやすそうなことがイメージできると思います。
さらに「肩関節」には「軟骨」という「関節」がスムーズに動くための構造が存在しています。
「軟骨」は他の関節にも存在していますが、「軟骨」はスポンジのような形状をしており、グリスをたくさん含んでいます。
その「軟骨」の滑らかさは、「氷」よりも何十倍もツルツル滑ります。
摩擦係数で見ていくと凄さが分かります。
スケートは「金属」と「氷」で摩耗係数は0.03程度です。
対して、「軟骨」同士では0.006しかありません。
かなり滑らかなことがお分かりいただけたでしょうか?
そんな驚異の構造をもった「肩関節」を使い方次第では、半端ない能力を発揮することができます。
怪我をしてからでは遅いのが「肩関節」の故障
野球選手の「肩関節」は素晴らしい能力を発揮する身体の部位ですが、その反面、故障や怪我をしやすいパーツです。
そのため何より大切なパーツです。
これは痛めた人しか本意はわからないでしょう。
私も19~27歳(引退)まで「痛み」と共にプレーしていました。
手術も経験しましたが、同じ思いの選手を少しでも減らしたいという思いを強く抱いています。
そのため「野球肩革命所」を創設したわけですが、故障をする前に何とか学んで頂きたいと思っています。
少なくとも違和感を感じているのであれば、本格的に痛めてしまう前に、適切な対応をとってください。