ノースローは何のためにやるのか
投手であれば、1週間に1回は必ず行うものがあります。
それはなんでしょう。
それは
ノースロー日をつくること
です。
最近では、高校野球の強豪校と言われるような高校であっても、定期的な練習の休息日をとるようになってきました。
パフォーマンス向上面でも、体づくりを考えても、「休養」が必要不可欠であることは、ここ近年でやっと定着してきました。
投手のように、負担が大きい特殊なポジションに関しては、定休日にプラスしてノースローをしていくというような方法で回復を促進させています。
しかし、あなたは
ノースローはなぜやるのか具体的に考えたことはあるでしょうか?
単純に休養だけが目的なのでしょうか。
勉強をする時にこんなことを聞いたことはないでしょうか。
それは「一夜漬けするよりも毎日コツコツがいい」、「寝た方が記憶される」などです。
脳は、休息を与えた方が、よく働き、脳がよく働けば当然、記憶力も向上します。
それでは、これは野球選手で言えばどうなるのでしょうか。
野球の投手の場合も
フォームをしっかりと固めたいのであれば、脳に記憶させればいい
ということになります。
そんな期間をとるためにも「休息」が大切になってきます。
つまり、「ノースロー」も大切だということです。
こんな目的で「ノースロー」を行っている人はいるでしょうか。
「フォームの定着」という観点で、「ノースロー」を練習として取り入れてみることは大いに効果的だと思います。
「ノースロー」しない方が良い選手もいることを理解していますか?
しかし、大半の方が見落としていることがあります。
それは、
「ノースローしない方が調子がいい」、「ノースローしない方が肩の張りが少ない」といった選手もいることが事実
だということです。
そのため、こういった選手に関しては「投げ込み」と「少ない投球」の日を調整し、毎日投球した方がいいでしょう。
このことから分かることは、「ノースロー」が一般的に良いと言われていても、すべての選手に当てはまることではないということです。
人間の身体は千差万別で、ある人に当てはまっても別の人に当てはまるとは限りません。
というより、当てはまるケースの方が稀です。
そのため、常に自分で検証する姿勢が大切です。
「野球肩革命所」では「野球肩」で苦しむ選手が一人でも少なくなるように、様々な情報を提供していますが、そのすべての根本は「自分で検証する姿勢」をもつことを最重要視しています。
「スポーツ界」は縦社会が強い傾向にあり、野球界は中でも強烈な一面があります。
しかし、結果が全てで、責任は選手自身に全てがあります。
どこまでいっても選手であるあなたにしか責任をとることはできません。
しっかりと自分で考え、検証し、野球に取り組んでいきましょう!