下半身が大切な本当の理由
野球選手にとって、なかでも投手にとっては「下半身」がとても重要な役割をしています。
だからと言って鍛えることが大切だということではないということを理解しているでしょうか。
「下半身が大切」=「トレーニングが必要」という考え方は間違っています。
大切なことは
「下半身が大事」=「うまく使えるようにすること」
です。
「下半身」に関する認識を変えなければ、いくら走り込んでもパフォーマンスは上がらないし、いくら「筋トレ」をしてもパフォーマンスは上がりません。
「怪我」・「故障」も減らなければ、むしろ「怪我」・「故障」が増えるような状態にもなります。
確かに、「走り込み」や「筋トレ」によってパフォーマンスが上がった経験を持つ選手もいるため「走りこみ」や「筋トレ」が100%駄目であるとは言い切れません。
しかし、得られた結果は、「走りこみ」や「筋トレ」で、たまたま「下半身の使い方がうまくなる」ような方法をとっていたためです。
大半が偶然でしょう。
しかも仮に、一度良かったとしても継続することは難しいでしょう。
解決法は簡単で、
「走りこみ」や「筋トレ」をしなくても下半身がうまく使えるようにすれば過剰に行う必要はない
ということです。
ここまで言い切る理由は、
「走りこみ」も「筋トレ」も、「投げる」という「動作」において、「筋肉」の「収縮形態」や「神経の伝達形態」が違うから
です。
そのため、厳密に言うと意味がないということです。
そのため可能な限り「上手くサボる」ことをおススメしています。
ストレッチの上手いサボり方
と、これだけの事実が分かったとしても、野球界の常識とはことなってしまうため、自分だけ「走り込み」や「筋トレ」をしないというのは簡単なことではありません。
中でも全体練習でサボることができないのが「ストレッチ」ではないでしょうか。
野球界で行われている「ストレッチ」もあまり有効的な方法とは言い難いものです。
そこで、今回の記事では、「ストレッチの上手いサボり方」をお伝えしたいと思います。
中でも、「もも裏のストレッチ」に関してです。
「もも裏のストレッチ」は、仮に「もも裏」の「筋肉」を伸ばさなくても、「股関節の可動域」が上がれば問題ないはずです(股関節の動き【屈曲】を制限しているのがもも裏だと言われます)。
その「もも裏のストレッチ」に関しては、いわゆる「ストレッチ感(筋肉を伸ばす)」を出すようなことをしてはいけません。
ストレッチ感を出さないように「膝」の角度を90度に保ったまま、「太もも」を「腹部」に近づけましょう。
その際に、少しずつ脚の間隔を外に開いていっても大丈夫です。
たったこれだけでOKです。
「もも裏」に「ストレッチ感」や「気持ちの良さ」はないほうがいいのです。
「筋紡錘」というセンサーを興奮させないように動かせば、「可動域は上がり」、「筋力もアップ」しますのでベストな状態に近づきます。
「体の調子を悪くする」、「機能を妨げる」ような練習がたくさんあるので、できる限り排除した方がうまくなる近道だと思いませんか。
常識と言われることも昔は非常識であったことはたくさん存在しています。
常に常識は塗り替えられていくものと認識しておいてください。