「決め球」は投手自身が決めるのではなく打者が決めること

投手の「決め球」はチームの打者が一番知っている

そんな苦戦をしている時に、開き直ってある行動にでることにしました。

それは、

自分チームの打者に自分のうちにくいボールはなんなのか?ということを聞き歩いた

のです。

すると驚きの回答でした。

なんと

「フォーク」がうちにくい

と言われたのです。

本当にびっくりしました。

なぜなら、私の「フォーク」はたいして落差があるわけではありません。

それにも関わらず、大半の打者が私の「フォーク」を打ちにくいと教えてくれました。

その言葉を信じて、次の試合で投球したところ、なんと7回まで0点に抑えられることができたのです。

そして次の試合も、またその次の試合も同様に抑えられ、ついには社会人野球にはいって初完封までできたのです。

そしてさらなる進化は、2ストライクに追い込むと、次の「ボール」に何を投げれば打ち取ることができるかまで分かるようになったのです。

この時、ある事実に気づきました。

それは

「決め球」は投手が勝手に決めるのではなく、打者が決めるもの

であるということです。

投手は、なかなか自分中心にものを考えてしまいます。

そうでなければマウンドに上がって自分主導で試合運びをするなんてなかなか考えられないため、決して悪いことではありません。

しかし、「決め球」に関しては投手が決めるものではありません。

自分中心であるべき所と、冷静になるべき所があります。

あなたが「投手」として選ばれているのであれば、かならずチームの中で秀でたものをもっています。

たったこれだけのことで変化が得られるのであれば、素直に皆に聞いてみましょう。

あなたの「決め球」は何ですか?

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