水分補給をやっているのに熱中症が減らない
夏がやって来ました。
野球まっさかりの時期です。
まさに「熱中症の夏」(?)と言えます。
野球というスポーツは夏がシーズンです。
集大成を公開していくのが夏です!
秋から翌年に向けた試合をこなし、冬は基礎作りをするというのが野球界の基本的な流れです。
そんな夏の最大の敵は「暑さ」でしょう。
つまり「熱中症対策」です。
単純に相手チームと闘う以前の問題です。
最近では、様々な「熱中症対策」に関する物や「食べ物」や「飲み物」が売られてきました。
しかし、それでも毎年何人もの野球人が「熱中症」で倒れます。
反対に20年前は意外と「熱中症」で倒れる人は少なかったのです。
「水を飲むな」、「水飲んだら説教だ」と言って先輩から殴られるような時代であったのにも関わらず。
なぜ、昔は水を飲まなくても熱中症にならなかったのに、対策をし始めた昨今では「熱中症」で倒れる人が後を絶たないのでしょうか。
しかし、はっきり言えることは
ただ水を飲んだからといって熱中症の対策になっていない
ということに気づくべきです。
熱中症対策をするためには、まず「水分補給」の意味を考える必要があります。
水分補給の基本的な考え方
「水分補給」とは何のために行っているのでしょうか。
「水分補給」は、体からの発汗を促進し、体の体温を一定に保つことが目的です。
これは「恒常性の維持」と言って人体の生理的現象です。
しかしここで問題が発生しています。
それは
現代の子どもたちは、恒常性の維持がうまく働かない人が増えている
傾向にあります。
つまり、発汗しにくくなっているということです。
その結果、飲んでも飲んでも水が身体にたまる一方で「発汗」しないため胃がチャポンチャポンして動けず横腹が痛くなるだけです。
そして、この悪循環に陥っている選手が大量に続出している傾向にあります。
「水を摂取する」という意味での「水分補給」はできていても、「水分補給」の本来の目的は達成できていません。
その結果、「熱中症」で倒れるような選手は減りません。
「水分補給」の前に「熱中症」対策として行うこと
では、どのような対策をすればいいのでしょうか。
第一に大切にしたい考え方は、
周りの人が言うようなことを聞きすぎずに自分の身体の感覚を大切にすること
です。
「水分補給」のタイミングで言えば、皆がやっていても必要のないタイミングもあるはずです。
また逆も然りです。
そして、夏場に控えたほうが良いこととしては、
・甘いものを控える・冷たくして美味しい飲み物は控える(スポーツドリンクなど)・飲むなら味を薄める
ようにしましょう。
反対に、夏場に意識的に行って欲しいことは
お風呂にしっかり入る浸かる(汗を出す練習をする)
ということをしましょう。
つまりは「恒常性の維持」に関わる人間の機能を呼び起こしましょうということです。
「水分補給」は非常に難しく繊細なものです。
それは人の体の6割~8割は水分でできているからです。
その大切な「水分補給」の方法を簡単に考えてはいけません。
もっと真剣に考えましょう。