【野球肩の対策】野球肩の痛みの部分で危険度を判断しても意味がない
野球選手の間では「野球肩」の痛みについて定説があるようです。
それは、
「野球肩」の痛みの部分が、「前なら大丈夫」で「後ろはヤバい」、またはその逆
という定説です。
結論から言えば、上記の判断はまったくの誤りだと言わざるを得ません。
おそらく、どこかの「クリニック」や「病院」、「整骨院」、「治療院」関係の先生から聞いてきたのかもしれません。
しかし、「野球肩」を語る上では、
どこかが痛むということは、そこに原因があるということよりも、別のところにある原因がたまたま「肩関節」に反映された
ということを理解しておく必要があります。
そのため、前が痛くても後ろが痛くても、「野球肩」になっている限り問題だということになります。
前だから大丈夫、後ろだからヤバいということもありません。
前でも後ろでも「肩関節」が痛くなれば治癒するまで長引くことを覚悟しなければいけません。
ちなみに、前であれ、後ろであれ痛んでいる「筋肉」及び「靭帯」などは、「インナーマッスル」の付着部であることが9割以上です。
そのため、
「棘上筋」、「棘下筋」の調整を行えば一時的に痛みはスッキリ良くなる
ことが大半です。
しかし、これは原因をとったわけではありません。
根本的な原因を探し出し、その部分の状態を整えていくことが大切です。
さらに言えば、最も大切なことは「痛み」が発生する前に対策をとっておくことです。
「野球肩の痛みの原因が痛みが発生しているところにない」ということを理解できれいれば、未然に防ぐために「下半身」が重要になってくることが理解できるでしょう(『野球肩への対策はパフォーマンスを高める! ~「肩関節」のケアには「下半身」を緩めること~』)。
決して「下半身」を「筋トレ」しろと言う意味ではありません。
「下半身」の使い方を効率的に行えるようにしようという意味です。
そのために「筋トレ」が必要であるならば、やらなくてはいけないかもしれません。
ようは、「野球肩」の痛みを取る場合でも、「野球肩」にならない対策を考える上でも、人間の「動作」は様々な体の部位が連動して動いていることを理解しなくてはなりません。