投手にとって正解の投球フォームなんて存在しない
野球を始めとしてスポーツ界において定説的に言われていることがあります。
それは、
優秀な選手の真似をして盗め
というものです。
しかし、ここには誤解があります。
それは、
姿勢や考え方を真似するのは良くても「フォーム」を真似したところで意味がない
ということです。
野球において大切なことは、
「ピッチング」であれ「バッティング」であれ、「ボール」に対してどれだけ大きなエネルギーを伝えることができるか
です。
そのために、どのような動き方をすれば効率的にエネルギーを伝えることができるかを「動作の形(つまりフォーム)」で表現する必要があります。
そこで考えなければいけないことは、
人それぞれ身体の形が異なること
です。
一見では同じように見える「人間」であっても、「骨」や「関節」、「筋肉」、「神経」、「細胞」のレベルまで見ていけば、まったくの別人です。
そんな人が「いかに力を伝達するか」といったことを考えていくと、その「伝え方」は人それぞれになります。
つまり、
万人に共通する正解の投球フォームなんて存在しない
ということになります。
一つのアイディアとして取り入れるならまだしも、それが正解だと信じて練習し続けるにはリスクが高すぎます。
では、練習することがないのか・・・というとそんなことはありません。
ちゃんと「正解の投球フォーム」というのは存在しています。
それは
その人の身体にあった投球フォーム
です。
「その人の身体にあった」という所がポイントです。
自分の身体にあった「投球フォーム」で最も効率よく「ボール」に対して「エネルギー」を伝えることができるようにすることが「正解の投球フォーム」を目指すということです。
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