技術がないはタダの言い訳
野球というスポーツに限らずですが、試合に出場できないということに関して簡単な言い訳の仕方が存在しています。
それは、
・「技術がない」
・「下手だから仕方ない」
などという言い訳です。
かなり厳しい言い方ではありますが、この二つは「ただの言い訳」意外の何物でもありません。
野球で試合に出場できる人数はスタメンで9名、ベンチ入りで20名前後と決まっています。
この人数にだけ試合への出場チャンスが与えられます。
しかし、ここで考えて欲しいことが一つあります。
この出場権を得ている選手が全て
技術があり、野球が上手で、オールマイティーな選手なのか
ということです。
決してそんなことはないはずです。
オールマイティーな選手など1チームに1人いるかいないかです。
つまり、大半の選手には不得意部分があるということです。
しかし、それでも試合に出場している選手が存在しているわけです。
では、試合に出られるか出られないかを分けているものとは何でしょうか?
練習すれば出場できるが最も危険な考え方
この試合に出場できるかどうかを分ける要因について、真剣に検証する選手はほとんどいません。
大半の選手が、検証せずにただ黙々と練習してしまいます。
それは、
練習すれば試合に出場できると考えることが最も楽な方法だから
です。
人間はできる限り楽に考えようとしてしまいます。
そして身体を動かすことで適度な疲労感を感じるとがんばったような気持ちを得ることができます。
しかし
どれだけ頑張っても試合に出場しなければ意味がない
ということを忘れてはなりません。
どんな批判も覚悟しますが、野球人としては試合に出場しなければ野球をやっている意味なんてありません。
どんなに不調で、どんなに不得意なことがあろうと、試合に出場しなければなりません。
それぐらい1試合に出場することは、野球人生において重要です。
それくらい大切なことに
「練習すれば試合に出られる」と考えて、ただ黙々と練習することが如何に危険なギャンブルか
お分かりいただけるでしょうか。
この言葉は、あくまで指導者である大人達が、選手達をコントロールしやすくするための魔法の言葉です。
試合に出場できるかどうかの壁
では、試合に出場するためにはどうすればいいのでしょうか。
今までの記事でもいくつか記してきたので、そちらもあわせてご確認ください。
幾つか例をあげますので頭に入れながら自分で検証してみてください。
考えることとしては
・チームのマイナスの部分は何か考える
・チームのどこのポジションが弱いのか考える
・チームのどこの打順が弱いのか考える
・チームのどこの打順が機能していないのか考える(打順によっての役割が異なるので)
・監督のチーム方針を考える
などです。
上記の5つが完璧に把握できて、それに合わせた練習をしていれば間違いなく試合への出場権は与えられます。
全てとは言わなくても、いくつかクリアするだけで、出場の確率は高まるでしょう。
技術が飛び抜けてあることには越したことはありませんが、試合に出る選手の誰しもがそうであるとは限りません。
失敗する人もいればなかなかうまく行かない選手もいます。
かりに技術が飛びぬけていても、チームが変わり、ステージが変われば必ずといって新たな壁が存在します。
しかしその中でも必ず、よく考え諦めなければ突破口が見えるものです。
あなたのチームの4番バッターがほかのチームにいっても必ずしも4番バッターということはないはずです。
仮にそうだとしても、後の枠は8個あります。
「上手くないから」、「下手だから」、「技術がないから」といって考えることを諦めるのは辞めましょう。
試合には案外簡単なことで出ることができるかもしれません。
今いるチームのことをよく考えて、どうしたら試合に出れるポジションに立てるのか考えていきましょう。
とにかく、まず試合に出ること、出続けることだけを考え続けましょう。
その結論が、本当に練習量で出場を決めている監督なのであれば、練習量でなんとか出場すれば良いわけです。
ただ蓋をあけてみれば、そんなチームはほとんど存在しないし、あったとしても先がないチームでしょうね。